第41話
~『修羅』side~
——配信を開始します——
『Sランク探索者『修羅』。下層突破配信』
~645425人視聴中~
・きたーー!!!!!!!!
・¥50000 『修羅』さんにとどけー!!!
・やばいやばい歴史的瞬間をタダで見れる!
・これが無料で見れてレジ袋が優良なの意味わからん
・生だ!生の『修羅』だ!!!
・¥50000 貴方に憧れて探索者になりました!
・¥30000 俺の今月のバイト代全部だー!!
・¥50000 少なw こっちは50000やで(ニッコリ
・がんばれ!!!
・¥50000 儂の!儂の推しがぁぁぁぁ!!!!
・¥4545 喰らえ!!!!
・投げ銭えっグゥぅ?!?!
・一気に20万以上きたな…………
案の定というかやはりというか、ものすごいコメントと投げ銭がきた。
「分かってると思うが、このアカウントはダンジョン協会のアカウントだから俺には入らないぞ?」
・……………………うん??
・ちょっwww『修羅』さん、タチの悪い冗談はやめてよ〜
・ん?これダンジョン協会の公式じゃね?
・ハァ?!?!え?!『修羅』のアカウントかと思ったんやが?!?!
・なんで何年も動いてなかったアカウントでやるんですかね〜
・公式アカウントとか今日知ったわ。仕事しなさすぎやろ
・え?だとしたら俺等の貢いだ金は全部水の泡ってこと?!
・チーン
「…いや、まあそれについてはダンジョン協会に話してくれ。
……さて、今からダンジョン下層探索を始める。
その時にはコメントが見れないから何が起きようと俺にはコメントが気づかれないと思ってほしい」
・まあそりゃそうだ
・¥30000 かなちい
・¥20000 仕方ないわな
・てかお前らそんなに投げ銭して大丈夫なんか?
・ん?今クレジットカード止まったが?
・大丈夫じゃなくて草
——よし。そろそろ行きたいから早速行くか。
「じゃあ早速行くぞ」
・おー!!!!
・『このコメントは削除されました』
・いけいけー!!
・頑張って!!
・『このコメントは削除されました』
・なんか削除されてるコメント多くね?
・多分他国(中国、アメリカ、ドイツ)の人間やな。『修羅』のことを悪く言ってるんじゃね?
・ああー。どうせ『日本ごときが!って言ってるんでしょ?日本は下層突破できる確率が高い国だったからな。日本には突破して欲しくないんじゃないの?
・なるほど………
確かに……削除されてるコメントが多いな。
でも逆に言うと世界中でこの配信が見られてるってことか。
「じゃあ、ここからはコメントは見れないからよろしく」
・りょ!!
・¥1000 頑張れ!!!
・『貴方の強さが知りたい』
・『是非ともうちのクランに!!』
・うぉ?!一気に外人のコメントがきたな!
・そりゃあ日本が、Sランク探索者がダンジョンをソロで突破するって宣言したからやろ
・日本の探索者が世界に知られるってなんか嬉しいな……!
そういうと俺はドローンから目を離し、
早速下層へと続く転移陣へと入っていった。
◇◆◇
~ありふれた視聴者の1人~
朝の日差しが入ってくる小さい部屋には
グビっグビっとビールを飲む音が聞こえてくる。
朝から酒?!って思うやつもがいるかもしれないが今日は許してくれ。
会社も上司にいって休んだしな。
今日はあの配信に集中できる。
お!始まった!!!
・きたーー!!!!!!!!
・¥50000 『修羅』さんにとどけー!!!
・やばいやばい歴史的瞬間をタダで見れる!
・これが無料で見れてレジ袋が優良なの意味わからん
・生だ!生の『修羅』だ!!!
・¥50000 貴方に憧れて探索者になりました!
・¥30000 俺の今月のバイト代全部だー!!
・¥50000 少なw こっちは50000やで(ニッコリ
・がんばれ!!!
・¥50000 儂の!儂の推しがぁぁぁぁ!!!!
・¥4545 喰らえ!!!!
・投げ銭えっグゥぅ?!?!
・一気に20万以上きたな…………
呑気に配信を見ようとした時に投げ銭とコメントの嵐に思わず口に含んでいたビールを少し溢れかけてしまった……が、なんとか飲み込む。
「ん、ん、ん!ブハァ?!20万って……なんなら俺の月給超えそうじゃねえか?!」
しかし、初めて『修羅』を見るな……
大柄な体格に整った顔、はっきりしてる大きな目、黒髪茶色目と日本人特有の肌の色。そして何より
「画面越しでもわかるオーラってえっぐいなあ」
オーラが半端じゃない。見るだけでコイツには勝てないって思わせるオーラと、何処か人を安心させるオーラだ。
『じゃあ、ここからはコメントは見れないからよろしく』
あ……そりゃそうだよな。
じゃあ俺もコメントしておくか
・¥1000 頑張れ!!!
これでよしっと。うん?金額が少ないって?
投げ銭ってこんなもんだろ?今のでビール6本は買えるんだからな?
……………早く給料日来てくれ
さっそく『修羅』が下層の転移陣に入っていく。
『よし…ついたな』
・ここが下層か
・あんまり変わってないような
・いや、よく見ろ。魔力が濃密になってる
・あ!!ほんとやん!
・魔力を感じれないワイ。羨ましい
確かによくみると魔力が濃くなっているのが分かる。
『じゃあ行くか』
そうして『修羅』が歩き出すと
——ガアアアアアア!!!
見たことがない黒いモンスターが『修羅』に襲いかかったが
『ッフン!!』
ゴシャ!!
魔力を纏った拳で叩き潰した。
な、なんダァ?!あの魔力?!?!
・うわ何いまの?!
・魔力の纏う量がバケモンすぎて草も生えん
・黄金色になっとるやん
・ていうか今のモンスターなに
・教えて博士!!!
・『博士』 説明しよう!!あれはブラックウルフじゃ!ウルフ系の中でも上から数えた方が早い強さじゃぞ!因みに今のブラックウルフはBランクの下ぐらいじゃ!
あ、あとブラックウルフは群れで移動するから一匹いたってことは…………
「「「「「「「グルララァァァァァァァァァ!!」」」」」」」
「だ、大丈夫なのか?10体以上はいるぞ…」
画面越しとはいえ、思わずビールを飲む手が止まってしまうほどにブラックウルフたちは殺気立っていた。
だが、『修羅』を動画越しから見るとつまらなさそうに
『ッハ、雑魚が まあウォーミングアップに付き合ってくれ』
と、魔力を全身に纏わせながら殴りかかった。
———
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