猫
私は猫を飼う。いつから?もう忘れた。大げさに驚いて、つらくなるのが人間だ。って、前に言った。言ってない?それでもいい。こころの証明は、思春期の独りよがりだろうと。止めてくれなければ、振り向いてつらくなる気がした。振り向かないひともいるらしい。世界中真面目になることは到底耐えられないが、受け取る側くらい真面目でいてほしい。自分本位だから、あなたに受け取ってほしい。意味は通らなくていい。誰にもわからなくていい。だから聞いて。待って、聞かないで。
私は文字家なのだろう。かのSが述べていたものに依ると。
私は猫を飼う。生まれる前からそばにいる。あなたに陶酔しても、私はあなたを下に見る。あなたの文学を、私が定める気持でいる。
存在の証明。それは、あなたの人生を読み終える前に私が死ぬことだ。シュレディンガーの猫。
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