第16話 心の奥に秘めた本当の気持ち
別れによる哀しみや切なさといった感情。それが何百年ともなれば、心に抱えた孤独感は計り知れないだろう。ゆえに、このような気持ちに共感を覚えた
「僕はね、置き去りになんかしないよ。ただ、鞄の中にある服を取ってくるだけ。それでも、駄目?」
「服? それって、ひょっとして……」
「そう。僕のだからね、もしかしたら似合わないかも知れないけど」
「いいえ、とんでもございません。
「なら、良かった」
こう言い残した
「さて、これからどうしようかな?
目的の場所へ向かう
「っていうかさ、僕にもオーガを倒す強さがあったら、
独り言のように自らの無力さを嘆く
「でも、さっきの事が本当なら、僕にだって奴らを倒せるんじゃないの?」
「だよねぇー、今までそんな力なんて、見たことも聞いたこともないからね。多分、何かの勘違いだよ、きっと……」
「まあ、悩んでいても仕方がないか。とりあえず、今は
考えても埒が明かないことから、
「うそ、ほんとに!? フローティングボードまであるよ。街まで歩くの大変だからって、置いていってくれたんだね。ありがとう
浮遊ボードを見た
「まあ、
「やっぱり、
両親を天体衝突によって失い、野垂れ死にそうな
秘密を打ち明けなければ、今の間柄が壊れることはない。こう考える彼女は、
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