第8話 握りしめたもの……。
このような光景から
とはいえ、頂上からは辺り一面を見渡す事ができる。これにより、いざという時は残骸に身を隠し、陽が高くなるのを待てばいい。何故なら、パラサイト・オーガの習性は夜行性ではないものの、炎天下ともなれば動きが鈍る。そのため、特別な事情がない限りは、闇夜は身をひそめ日中に行動するのが利口であろう……。
――こうして状況を確認するため、残骸の上から周囲を一望する
「とりあえず、もう大丈夫だよね」
「っていっても、これからどうしようか。待ち合わせの街までは半日。僕の足だとそれ以上かも……」
「まあ、僕の足でもフローティングボードがあれば、街まで行けたんだろうけどね」
そんなボードを創り出したのは、メカニカルと呼ばれた
「まあ、考えても仕方ないよね。とりあえず今日はここで野宿かな」
「――つぅ、いたた、たた。もう――、今日はほんと散々な日だよぉ」
背中を押さえながら仰向けになった体を起こそうとする
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