僕の通院履歴書
羽弦トリス
第1話下血
今日は朝の6時には起きてワイシャツとスラックスに着替えた。
出勤10分前にトイレに行く。
すると、トイレットペーパーに鮮血がべったり付き、便器を見ると大量の血液。
冷えた。
まさか、痔だと思って検査を避けていたがガンでは無かろうかと。
直ぐに会社に病院に行く事を伝えて、肛門科を受診した。
待合室で僕はドキドキした。
番号を呼ばれ、診察室へ行くとベッドに下半身を露わにして横たわる様に言われた。
僕は真っ赤な他人に、肛門を見せると言う、もはや暴挙に出た。
診察は肛門に色々突っ込まれて、唸る位に気持ちが悪かった。
医師は冷静な口調で、
「キレ痔だね。便を柔らかくする薬出します。もしかしたら、奥にガンがあるかも知れないので大腸カメラをしますか?」
と、問われて、僕は断った。
今、肛門に薬を突っ込まれているので、痛いと言うか排便感がある。
ちょうどお昼時間なので、いつもの三嶋屋で瓶ビールを飲んでいる。
明日は、大学病院だ。
もう、病院ばっかりで嫌になるが、精神障がい者で多剤、大量処方されているので健康体にはなれない。
糖尿病、高血圧などなど色んな疾患を抱えているのに、四十肩だと。
ツイてない人間は、とことんツイてない。
瓶ビールを飲んで昼寝しよう。
もし、僕の事が羨ましいと思う人がいたら、是非とも身体を交代したいものだ。
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