第5話
「じゃあね、お兄ちゃん。帰りも来るからね。それまでお願いね、夏ちゃん」
そう、帰りも来るのだ。
「・・・うん」
転校する前は俺平和になれると思って居た。
だけど、まさかの先にこの学校に転校して居た人間が数人も居たのだ。
勝手に虐めて、勝手に病んでアホみたいな人間達だ。
「優・・・1時間目の授業は・・・世界史だよ」
世界史、ちょうど彼女に捨てられた授業の一つである。
「あ、私が用意するからね。優は何もしなくていいから」
「・・・」
何も出来ないんだよ
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