第15話

過去編


「・・・」


薄暗くて暑い、体育倉庫・・・


誰も助けてくれなくて、もう声を出すことも辞めてしまった。


秋も計画的に、この日に俺を閉じ込めた。


誰も来ることがないこの日に・・・



喉が渇く。お腹もすぐ。トイレも怖い。


・・・そして、何もしない・・・時間がただ過ぎていく。


__________


「・・・お兄ちゃん、どうしたの」


「・・・何でもない」


フラッシュバックのように思い出す辛い思い出、思い出す度に心が締め付けられる。


そして、あの時間、あの青春の時は帰ってこないと考えると泣けてくる。


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