第6話

妹視点


怪我をして、自分で動けない兄のことが心配で仕方ない。


「・・・お兄ちゃん」


妹も兄と同じ学校に行きたいが、まだ中学生である妹は兄の学校に行けない。


「・・・」


あの時の感触が残っている。


________


死ねよ。


「・・・っ、」


兄が階段から落ちて、酷い音が鳴る。


兄は泣いて、痛そうにしている。


そんな兄を見て妹は


「はぁ、はぁ、自業自得よ。自業自得!!もっと苦しみなさいよ」


笑っていた


________


あの時、あの時やめて居れば、お兄ちゃんは今頃他の人に頼らなくても自由に出来たのに、私のせいで、私のせいで・・・


妹は罪の意識から逃れることは出来ない。


そして、同時に強くなる、兄への憧れと恋心


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