第28話 GLAYの曲で思い出す女の子

 こんにちは、りおんです。


 今日もテレビを見るのはやめて、我が家は私と家族、それぞれがそれぞれの趣味を楽しんでいます。

 部屋に流れるのは、GLAYの曲たち。アップテンポな曲から、静かなバラードまで、多岐にわたります。


 私、実はここカクヨムで自分の性別というのを話したことがないのですが、私は男性です。まぁ言わなくてもなんとなく気づいておられると思いますが。

 そして、GLAYといえば、私の青春時代ど真ん中の思い入れのあるアーティスト。


 中学三年生の時、ちょっと好きだった女の子が同じクラスにいました。

 ショートカットで、背は私よりは低いですがそこそこ高く、ちょっとだけ頬にそばかすがある、どちらかというと元気な女の子でした。

 

 その子にある日、


「ねぇ、GLAYとミスチル、どっちが好き?」


 と、訊かれました。90年代、みなさまもご存じの通りどちらも大ブレイクしたアーティストです。

 私はその頃、というかその前、GLAYがグロリアスという曲で有名になる前から、GLAYのファンでした。ミスチルももちろん好きでよく聴いていたのですが、私はそんな思い入れもあり、


「う、うーん、GLAYかな……」


 と、答えました。すると彼女が、


「やった! 一緒! 私もGLAY好き!」


 と言って私の手を取ってぴょんぴょんと嬉しそうに跳ねていました。

 その時ドキッとしたのは今でも忘れません。


 結局、その後は普通に友達として話すくらいで、告白とかはないまま卒業。今はLINEの連絡先は知っていますが、何をしているかはよく知りません。

 いいお母さんになっているんだろうな、そんなことを思うのと同時に、曲を聴きながら懐かしいことを思い出しました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る