カラスを口ずさむ
空がスミレ色に変わるころ
遠くでカラスが鳴いた
山の向こうに日が沈み
残照が稜線を縁取っている
平和な夕暮れ
真っ黒な羽と高い知能をもつ鳥が
邪悪とみなされるようになったのは
いつのころからだろう
むかし教わった童謡の中で
カラスは愛らしい生き物だった
放課後のブランコの音の合間
遠くでカラスが鳴き始めると
空がオレンジ色に染まり
夕餉の待つ家へと
走って帰った夕暮れ
空と大地の間に生きるものたちに
優しみと憐れみを
そんなことを思いながら
七つの子を
https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16818093084547055887
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます