わたしは言葉

太陽の命と

月の詩篇が

満ち引きを繰り返す

言の葉の葉脈


ときには誰かを傷つけ

ときには誰かを癒し

一片の葉は

唯識の海へと

流れつく


海は豊饒

悪しきものも

善きものも

撹拌して

空に消え

波音だけが残る


星色がひそかに変わり

余韻だけが耳奥でざわめく

静かな夜に

ふたたび

輪廻する


わたしは言葉


https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16818093074132178026

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