詩を少々 2024
紅瑠璃~kururi
1月
赤い月の夜
鳥が鳴いた
真夜中を過ぎているというのに
レースを編むように
繊細な旋律を奏でる
夢の入口で
わたしは想像した
夜空の色をした美しい鳥が
赤い月を
赤い月の姿をした
女神を愛でている
あの鳥は唄っている
地上に降りて来たりませと
清らな
わたしも一節
極小の真珠玉となった月の光を湛え
月の宇宙へと通じる夢の迷路へ
赤い月の夜
https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16818023212716093037
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