第6話 工場の明かり(4月11日)

「凪紗ちゃんって何処に住んでるの??」

帰りの岡山駅の地下改札口の隣にあるリトルマーメイドでメロンパンとマウントレーニアを店内で味わいながら、同じクラスの子の有末ありまつ環奈ちゃんが私にそう尋ねた。

「寄島って分かるかな?鴨方駅から井笠バスで15分程行った所だね」

「私は水島で、臨鉄(水島臨海鉄道水島本線)の弥生駅が最寄り駅なんだ。住んでる所が北畝でその駅(弥生)と栄駅の間にあるローソンの裏手に住んでるよ。寄島って玉島の工場と航空障害灯(?)が点滅する傍の工場の明かりってめっちゃ綺麗だなっていうような感じがするんじゃないかな?」

「確かにそういう気がする。夜景を見る人が好きな人ってどのくらいかな?」

「それは分からないよ笑」

環奈ちゃんは小学校の頃に少年野球でプレーした事があり、水島スラッガーという少年野球チームで小4~小6までの2年間プレーした事がある事を教えてくれた。

「凪ちゃんはどんなモデルさんになりたいの??」

「ギャルにも憧れてるけど、取り敢えずボーイッシュな感じの清純派な感じから楽しんでみようかな」

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