flowing blood~流れる血は生命であり、感情であり、刻み込まれた記憶であり、抗えない血縁である。

月夢創雫

彼らとの出会い

終わりの始まり①

あたしは家族なんていらないと思っていた。

そう、あの日までは。


 あたしの人生は今、幕を閉じようとしている。ここがどこかもわからない。目隠しをされ、椅子に座らされている。身動きの取れない状態で、絞殺されるのか、刺殺されるのか、それさえも分からない。


 一つだけ言えるのは、この人たちがあたしを生かしておく理由はないことだけ。

 

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