第159話 救いようのない人
「疑惑の人」が「悪口をいったらいかん」的な内容のポストをリポストしていると言う話を聞いて思ったのが、浅はかなヤツ。
みんなは、おめーが散々他人の悪口をポストしていたのを知っている。
それなのにそういうものをリポストするのは、盛大なブーメランとしか周りには思われていない。つまり周りは「アホだな」としか思っていないのよ。
自分がどんなに取り繕うとも、過去と現在は繋がっていてそれを周りは見ているんだよ。何処までアホなの?
ホントに今しか見えていない人なんだろうなと思う。他人の記憶を消し去ることなんてできなんだよ。日に日にバカな人だなと思われていくだけ。
修正する機会なんていくらでもあったのに、アホの上塗りをしている。
そういうのなんて言うか知っている?
救いようのない人って言うんだよ。
俺の知ったことではないけれど。
昨日は眠たくて気づいたら寝ていた。そんなわけで三時台から起きているのだが。早く寝てしまってできなかったことを終わらせたら寝ようと思う。
以前自分は、誰の味方にもならないし味方増やしもしないと言う話をした。
とはいえ、味方も敵も勝手に増殖するものではある。それを極力抑えるにはやはり味方を作ろうとしないことだと思う。
俺が怖がられるのは一人で戦うからなんだよ。時々それを勘違いしている人はいる。
確かに数の力はすごいとは思う。
多勢に無勢なんて言葉もあるからね。でもそれは弱虫の集まりでしかない。
だって一人で戦えないから集まるんでしょ?
俺はそう思うのよ。
RPGなどの本当に強い魔王ってのは一体しか出現しない。
一緒に手下が出るのはそんなに強くないんだよ。
まあ倒されるのが目的だから(そうじゃないとゲームも物語も進まない)いつかは倒せるだろうけれど、そういう縛りがなければ恐らく勇者一行が勝つことなんてできない。
だから寄り集まった時点で雑魚敵なのね。
なんで弱いのかと言えば、明確な意思を持っている人が少ないから。その中の大部分は刹那的。味方に見えて、その実そんなに執着はしていない。
だから仲間だと錯覚しているだけで、最終的には先導している人が一人で戦うことになる。
それはこういうこと。どちらも戦闘力は1万あるかもしれないが、魔王は一人1万。寄り集まった方は全部で一1万。そんなの勝てるはずがない。
仲が良いと言う理由だけで問題事に味方する人はアホだと思うし、そんな理由で味方してくれる人は仲良しでも何でもないと思う。
今回この件について話を持ってきた相談者である相互に関しては、俺は友人のように感じている。それは何故か?
ちゃんと腹を割って話をしたからだよ。
言いたくないこともちゃんと言った。
そうして信頼関係を築けていると感じているから。相手がどう思っているか分からないけれど、普段波風立てたくないという気持ちから相手を常に肯定し続ける自分とは違う、本質的な部分で接している。
慣れ合って、ただ相手の言葉を鵜吞みにして適当なつきあいをしているのは友人とは言わない。
時には言いたくない厳しいことも言う。でもそれは相手を傷つけるためでも自分の価値観を押し付けるためでもない。相手が危険に晒されると感じたら、諸刃の剣を覚悟して厳しいことを言えるのが本当の友人というものなんだよ。
俺にはリア友はいない。
それは世間一般の友達というものが俺の思う友達というものとかけ離れているから。
友達は困った時に頼る道具じゃない。
友達だからという言葉を投げかけて「縛る」相手でもない。
ちゃんと互いを尊重し合って、本音で接することのできる相手を友達という。本音とは暴言じゃない。初めは互いに傷つくかもしれない。せっかく仲良くなったのにと「覚悟を持って」接しなくてはならない時もあるかもしれない。
でもね、それを乗り越えた時に信頼関係は築かれる。そういうものだと思うんだよ。
俺がいつも心配しているあの子も……(あの子という言い方は適していない気もするが)俺にとっては友人の一人。
彼女には厳しいことを言うこともある。強そうに見えて弱い子なので、基本は甘いけどね。
対等に感じている相手ほど厳しいことは言い辛い。
でもね。相手が危険に晒されているのに黙っているのは友人とは言わない。間違った方向に行こうとしているのに止めないのは友人じゃない。
だってそれは、相手がどうなってもいいと思っている証拠。
大切な人は自分と同じくらい大切にする。
みんなだってそうしているでしょう?
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