第7話 魔王の章⑶

      天正10年 本能寺


織田信長「あんな非道な真似をした儂が寺に泊まるとは皮肉な事だ、皆も休め!」


家臣達「は!」


信長達は本能寺で一旦休息を取る事にした


咲耶「信長一行は本能寺に泊まりましたか、しかし寺で戦う事になるとは…困った物ですね…」


修次郎「明智の兵達が来たら俺達も合流して信長を討つ訳ですが奴が天降者(てんこうしゃ)じゃ無くタダの人の場合はどうします?」


咲耶「魔王を名乗る者等どの道斬るしか有りません、天下布武を謳いながらあれだけ非道な行いをしてきた者など許す気は有りませんから」


修次郎「案外信長のやり方は間違って無いのかも知れませんがね、俺もかつて魔神と呼ばれ似たような事をやりましたから」


その会話の最中に半蔵が韋駄天速で咲耶達の隣に


半蔵「明智様と家臣団がもうじき到着します、我々も準備を」


咲耶「分かりました、修次郎と半蔵は織田の家臣団を頼みます、私は信長の正体を暴いてから斬ります!」


修次郎の内心「色々面倒くさい人だな、この人は…

まあ嫌いでは無いけどな」


半蔵「色々面倒くさいか…まあ確かにな(笑)」


修次郎「お前俺の心を読んだのか、妙な術を使いやがって」


咲耶「一体何をやってるんですか、では行きますよ」


明智光秀と家臣団が本能寺付近に到着した


明智光秀「敵は本能寺にあり!、今こそ積年の恨み晴らしてくれる」


その騒音に目を覚ます信長


信長「一体何の騒ぎだ、これは?」


森蘭丸「明智軍がこの本能寺に攻め込んだ模様です」


信長「光秀が…奴め、今頃化けおったか面白い

儂の首と天下が欲しくば死ぬ気で来るが良い!」

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