道真のスーパー大逆襲

額田兼続

謀反

道真みちざねが謀反だと?そんなまさか!」

思わず声を荒げた醍醐天皇だいごてんのう

「そのまさかでございます」

そう答えるのは、藤原時平ふじわらのときひら。左大臣である。

「道真が、そ、そんなこと、す、する訳が…!」

理解が追いつけず、混乱する醍醐天皇。


「道真…」


----------


その数日後。

「道真様!大変です!」

「どうした」

道真本人にもその知らせが届いた。

「帝が、謀反の疑いで道真様を太宰権帥だざいのごんのそちに…」

さすがの道真も戸惑いを隠せなかった。

「帝…」

道真はぼそりと呟いた後、こう言った。

「すまないが、荷物をまとめてくれないか」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る