第20話 設定集!え?閲覧推奨!?

 タイトル通り設定集です。

 ここに出てきたことを今後は作中で説明なしで使うと思います。逆に言うとここさえ見てれば今後の設定の大体が分かるよ。

 一度出てきた設定も、一応入れとくよ。

今回は用語解説だよ



【この世界について】

 まず初めに神が世界を作り、そこに多種多様な動物を作った。しかし、この世界の進歩はそこで終わってしまったんだ。ここは守られた世界だから大量絶滅とか、進化を促す気候変動がなかったんだね。

 そこで、このままではいけないと思った神が数体の動物に魔力を与えたんだ。その魔力を使って他個体との共存による繫栄を目指した動物たちの子孫が「人類種」。その代わりに個としての力の進化によって繫栄を目指した動物たちの子孫がスライムに代表される「魔物種」。ということだね。

 獣人からすれば、人間は「人間を自称している猿の獣人」で天使は「天使を自称している鳥の獣人」らしい。もちろん相手側はそんなこと信じているわけではないので、お互いがお互いのことを「神話を捻じ曲げて都合よく解釈した冒涜者」と認識しているわけだ。因みに正史に近いのは獣人の方だけど、天使と人間は人類種の中でもより共栄に近づいた種だね。



【魔法について】

 魔法の属性は「光 水 風 土 火 闇」に分かれており、この並びで、左に近いほど「善」いわゆる人類種のオリジナルに近く、エリートの血筋に多い。逆に右に近いほど「悪」こっちは魔物種のオリジナルに近いらしく、迫害の対象だよ。

 実際そのまま魔法を出力した際に威力が強いのは「悪に近い」と言われてる属性だし、犯罪率が高いのもこっちらしいね。でもそうさせてるのが、生まれ持った性なのか、環境なのかはわからないね。


 人類側の希望や吉兆とされる「祝福の子」は光属性が一際強い先祖返りで、おそらく主人公で、人類側の厄災で凶兆とされる「呪いの子」は闇が異常に濃い原因不明の突然変異なのだというよ。


 光と闇を除いた残りの四属性を「四元素」と言い、その魔力はそれぞれ

「水力」「風力」「土力」「火力」というんだ。

 また、光と闇は「始元素オリジン」と呼ばれ、魔力は「祝福」や「呪力」といった大げさな名前で呼ばれるよ。


 魔法の使い方は簡単で、自分の操る属性に関連するもの(これは初めて使ったときに呼び掛けたものになるよ。大体は初めての呼びかけは身近なものに呼びかけるため、ほとんどの人類種は属性が同じだと呼びかけるものが同じだったりするよ)に呼び掛けて行使するよ。

 口に魔力を込めることで、二重に声が出るようになるため、それで指令を出すのと同時にその事象に名前を付けることで世界に固定するのさ。



【魔物種】

 神から授かった魔力を力に全振りした脳筋の末裔だよ。もちろん圧倒的な「個としての力」を有していて、最弱の魔物スライムの幼体でさえも、単騎で街を滅ぼしうる力があるよ。



災害獣ハザード

 成長した魔物のことだよ。単騎で国を滅ぼし得ると判断されたらこいつに認定されるよ。よしんば倒せたとしても、甚大な被害を被って、結果立て直せずに滅んだ国も結構あったりするので、この世界のアンタッチャブルだよ。現在は21体が認定されてるね。



【スライム】

 最弱の魔物だね。喰った物の体積と魔力を100%吸収するよ。あと生き物なら、そいつが最後に浮かべていた表情が体表に浮かぶよ。今際の際なんだから勿論ほぼすべての顔は苦痛に歪んでいるよ。悪趣味だね。成長率は全魔物随一だから、実は災害獣ハザードのうち、8体はスライムで、全魔物最多だよ。

 人類種はこいつを見たら死に物狂いで殺しにかかるよ。最も弱くて最も危険な魔物だもんね。



【人類種】

 神から授かった魔力を共存のために使った賢い動物たちの愚かな子孫だね。せっかく「群としての暴力」によって魔物種からこの世の覇権をもぎ取ったのに、自分たちで争っているうちにその力が落ちてきて、このままだとそう遠くないうちに勝手に自滅して滅んでいきそうだね。



【獣人】

 この世界では主に人間と天使以外の人類種を指すけど、本当は人類種全体を指す言葉だよ。ここではこっちの意味を使うよ。


人間ヒューム

 汎用性に全振りした猿の獣人だよ。ある意味最も人類種の理念に近い種といえるね。


天使エンジェル

「善なる力」の出現確立を増やすことに殆どの魔力を使った鳥の獣人だよ。そんなことしなくてもたまに現れるのに、下らないことに魔力を使ったせいで、数が激減して今や数世帯しかいなくなった絶滅危惧種だよ。人間族を騙して「神の使い」として支配者として君臨しているよ。たまに張り切って戦場に出るけど、光属性持ち以外は弱いからすぐやられるよ。


【白虎族】

 人類種の中でも、残りの魔力を身体能力の強化に全振りした脳筋の末裔だよ。魔物に近いといってもいいかもね。



【呪いの子】

 凶兆、災厄として知られているよ。でも別にそんなことはなくて、過去の人類種が自分たちの失態を隠すために呪いの子のせいにしたんだよ。

 見るだけで正気の削れる禍々しい魔力を持っているよ。


【祝福の子】

 吉兆、祝福として知られているよ。でも別にそんなことはなくて、対「呪いの子」として団結した人類種が自分たちの手で争いをなくし、手を取り合って世界を発展させただけだよ。でも当事者達が死ぬとまた世界は元に戻るんだ。


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