第9話 気絶しちまった!え?新たな居場所⁉︎
あぁぁぁ!学習してね〜‼︎
ま、まあまあまあ……切り替えて行こう
「はぁ……どうしよう………」
あれ?ふらふらする……
体の異常を察知した途端、体調が急激に悪化した。
あ、これはやばい……
そういえば4日くらい何も食べてな………
………………
「……い………い」
「おい!おい!」
目が覚めると、ベッドに寝かされていた。
しまった!あの後気絶しちまったのか!
知らない声……町からの追手か?
「誰だお前は!」
「おうおうおう、元気じゃねぇか。そんな飛び起きたりして」
「安心しな。何も取って食うわけじゃあ、ないんだからさ」
確かに殺そうと思ってたらもうそうしてるな。
こんなことよりこれは、ケモ耳お姉さんじゃないか!そうだよな、確かにここは異世界だ。いてもおかしくはない。
敵対ばっかも芸がないし、ここは友好的に行こうか。
友好的な関係を築くなら、町の人の反応を見るに、呪力は隠していたほうがよさそうだな。
あの後隠しっぱなしにしといて良かった。
「倒れてたからあたいら
「あんなところで……さてはあんた、訳アリかい?」
おぉ!こんなコッテコテの姉御肌が現存したのか!
ケモ耳姉御キャラか。部下を持つなら敵幹部的な感じで欲しいかも!
えーと、それでぇ……訳ねぇ……「心配して近寄ってきた天使を堕天させようとしたらうっかり殺しちゃって、犯行がばれたので追ってきた天使を虐殺しました。どうやら天使から人間にやらかしが伝わっていて追われてます」なんて圧倒的にこっちが悪いしな。
こう……どうにか脚色して、同情を誘うように泣きながら、「天使に襲われた」「村を同族に襲われて奴隷にされた」「男色家の貴族に性奴隷として売られそうだった」「助けを求めて街に行ったら大きな岩を投げつけられた」を強調して話そう。嘘は言ってないね。真実も言ってないけど。
………
「あんた……大変だったねぇ!」
グスン……ズビッ
Oh……騙されやすいなぁ
悪い奴に騙されそうで不安になるな……
あ、現在進行形で悪い奴に騙されてるね!HAHAHA!
「よし!あんたはあたい達の仲間になるといい!」
「いいの?」
「みんないいやつだからな!あんたの境遇を聞いたら受け入れてくれるはずさ!」
あ、これまた説明しないといけないやつ?
だるいなぁ……
ん?ドアに手を掛けて……?どうしたんだ。
「ほらね」
「小僧!聞いていたぞ!大変だったんだな!」
「あんたぁぁ!大変だったねぇ!」
「これからはここに居るといい!」
「もう、安心していいんだ!」
「あたい達を、頼っていいんだよぉ!」
ズビィィィッ!ズオッ
グズングズン
「「「あ」」」
「盗み聞きとは、感心しないね」
気付かなかった……理想の悪役なら、ここで「外のお兄さんたちも入れてあげてよ」とか言って周りを戦慄させるはずなのに……
いや、まだ転生して1週間もたっていないんだ。まだまだ俺の悪役道はこれからこれからだしな
まぁでも、この反応は上手くRPできてる証だし、悪い気はしないかな。もう、説明しなくて良いみたいだし
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