てきとう日記

第17話 2/20 ハグしようぜ同類！

　霊感ある人って、リアルじゃぜったい人に言わない。

　いや、絶対でもないか。でもほとんどの人は内緒にしてると思う。こういう匿名？サイトなら好き勝手に言えるんですけど、リアルじゃなかなか……大多数の人が小中で痛い目みてるはず。

　私は自分では霊感ないと思ってるけど、色々と変な体験するし面倒くせぇから取りあえず有るって事にしときます。今日は、そんなお仲間についてのお話。

　この前、それなりに人通りの多い歩道橋を歩いてたんです。たくさんの人々が行き交う中、橋の端っこにお坊さんが立ってるのが見えました。お坊さんはあっちの方らしく、道行く人々の腕や肩が被（かぶ）ってすり抜けてました。

　私はそういうの見たらけっこう手前から距離を取って迂回するんですが、少し前を歩いていた男性は違いました。

　お坊さんの寸前でクイッと避けて、軽く会釈して通られたんです。

（あっ、お仲間発見……）

　私は心の中で驚きました。たまーに、見えてる人だけの行動で分かる時があるんですよね。会った瞬間にピンと来たりもする。目かな？ だいたい目でわかる。向こうも「あっ」みたいな反応する。あれは何でやろうな？ わかんないっす。ちなみに私はお坊さんに会釈はしませんでした。何か囁かれても困るんで。

　私も普段こういう事は絶対に言わないので、なかなか同類とは会えません。今はそんな積極的に会いたいわけでもないけど、中学くらいの頃はそういう友達が欲しかったですね。やっぱ周りに理解者がいるのって大事。

　私はアホだったんでそこまで苦労しなかったけど、真面目な子はめちゃくちゃたいへんやろなぁと思います。今ならカクヨムとかあるんで、変なもん見たら我慢せずぶちまけたらいい。一人で抱えてるとしんどいだけ。キッズは特にそう。

　何か黒歴史ねぇかな～って考えてたら、そんな事を思い出しました。もしカクヨムでお仲間を見かけたら、心の中でハグするつもりです。

「ガハハ、お互い苦労するなぁ！？　頑張ろうぜ同類よ！」

　ガシッとね。ハグしてやるぜ。