第14話 2/13 池の手ゆらゆら

 三日坊主になるかと思ったこの日記も、なかなか良いペースで続いてる。継続はホニャラララ、いい加減な内容でも何かの足しにはなってそう。


 久しぶりに全然怖くないシリーズ。

 たまにジョギングするんですけど、コースの途中で大きめの公園を通ります。真ん中にでかい池があって、その周りが遊歩道になってるタイプの公園。けっこう広くて、いつも池を横目に見ながら走ってます。


 それでこの前、休日の午後に走ってたら。

 池のふちから手がニョキッと出てました。手っていうか腕っすね。水面から落下防止の柵まで出てたから、2メートルくらいかな?

 にゅいーんと伸びてました。


(おお……またか。今度は何を捕まえようとしてるんやろ?)


 前にも見たことあったので、特に気にせずジョギングしました。以前はゆらゆら揺れて、鳩かなんか捕まえようとしてた。


 以上です。



 ……いや、ええっと。話はこれで終わりなんですよね、こっから特に発展しない。自分でも「え? それだけ?」って思うけど、一般人の経験なんてこんなもんっすよ。


 怪談作家ならその手を握ってどうなるか試したりするんでしょうが、そんなん絶対いややん。池から出てる時点で綺麗じゃなさそう。濡れてビチャビチャしてそう。ゆうてる私も汗でビッチャビチャやし。握手した瞬間、「うわっ……」て手ぇ引かれたら絶対傷つく。だから触らん。


 冗談はおいといて、たぶん手を握ったら引っ張って池に落とそうとするんじゃないですかね。あんま安全じゃないかも。水の中にでっかい本体とかあったら嫌やし……。


 まあ、鳩に夢中なうちは大丈夫でしょ。

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