てきとう日記

戸吹いちこ

第1話 1/21 ずぶ濡れのあの子

 初めまして、戸吹です。

 最初に何書こうかな。まずはこの前あった全然怖くない不思議体験でも。


 夜10時くらいに近所のコンビニ行ったんですよ。けっこう雨が降ってたんで傘さして、お菓子買いに行ったんです。


 その帰り道、ちっさい公園のベンチにずぶ濡れの女の子が座ってました。中学生くらいかな? 制服を着て、うつむいてたから顔は見えませんでした。


(青春しとんなぁ……でも風邪引くやろ)


 そう思った私は、家が近かったこともあり傘を渡そうと近づきました。コンビニで買ったミルクティーを取り出し、傘と一緒に差し出しながら言いました。


「あの、もう夜やし家帰ったほうがいいですよ。これ冷たいけど良かったらどうぞ」

 ※私は子供相手でも丁寧語です(コミュ障のため)


 そしたら──パッと。


 女の子が顔を上げた瞬間、パッと姿が消えました。


(ああ、ユーレイやったんか……)


 特にビックリはしませんでした。

 そういや何か違和感あったなぁと思いつつ、家帰ってお菓子食べて寝ました。


 今考えても全然怖くないっすね。それより自分の気の利かなさがヤバい。そこは温かい飲み物やろ普通……。まあそれ以降は見かけないので、あの子も家に帰れたのかなぁと勝手に思ってます。



 こんな感じで「てきとう」をモットーに、日々あったことや感じたことなど、ダラダラ書いていこうかと思います。自分のガス抜きというか暇つぶしなので、不定期にやっていきます。

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