第18話 私の理想と私の奴隷

その後仕事を終えた僕はすぐにシュテルクストの服装に着替えた。

やっぱりこういうのって裏の格好のほうがいいよね。

僕は会場に入ると席に座った。

周りを見るとなかなか金を持ってそうな人たちがいっぱいいる。

ん?あれはナド伯爵。

いや他にも貴族が結構いるな。

そんなことを思っていた。

すると、

?「聞いたか?最近新手が現れたらしいぞ」

??「ああ、聞いたよ。たしかパルディック拠点が破壊されたんだろ」

?「そうそう、まあ護衛も全然置いてなかったからな。そりゃウォームグレムに喧嘩を売るやつは普通はいないと思っちゃうわな」

なんか面白そうな噂が流れているじゃないか。

??「しかし命知らずの奴もいたんだな。確か名前はシュテルクストだっけ?」

?「それだそれ。ダレも聞いたことねえから新手なんだろうが、そこの護衛を倒せるあたり実力は多少あるっぽいな」

よーし!しっかり売名できている。

っと、商人が出てきた。

商人「お待たせいたしました。それでは軽く説明だけさせていただきます」

1 出てきた奴隷を少しだけ説明した後、入り口でもらった番号の書いてあるステッキを上に挙げる。

2その時に金額を言う。

3他にも買いたい人がいれば前に出した人の金額より上の額を言わなければならない。

4落とせた人は後で奴隷と契約を結ぶ。

まあよくあるオークション形式だ。

商「それでは早速一人目から」

とりあえず僕は5人目のおじさんまでは様子を見るか。

しかしおじさんかあ...買ったところでどうしようか。

そんなこんなで迷っていると、

商「続いては5番目のこの人」

ほう?

見た目はなかなかにいい筋肉がついていそうで、髪は短髪、見た目だけならかっこいいおじさんだな。

僕にとってはそんなことはどうでもいい。

あのおじさん、今まで見てきた中で一番強いぞ。

ただなんでそんな人がここに?

しかも肩代わりとは。

商「この人は200万からです」

200か、他の人に比べたら安いな。

とりあえず僕は

シ「200万」

あんな強そうな人が人がここにいるなんて理由がないわけない。

気になるぞ。

商「では、そちらの23番の方お買い上げです」

誰も取らなかったのか。

あとは...最後の女か。

一番人気が他にどれだけ来るのか。

とりあえずあの爺さんはハドのところにでも置いておくか。

しかし置いてどうしようか。

あの人剣術の指南役とか似合ってるな。


その時僕は一つ素晴らしい案を思いついた。

それは組織を立てることだ。

一年後のことを考えると、実験体にされた人たちはうちで面倒を見ていくことになる。

だったらそれを利用...活かしてこの裏の世界の支配者、いや表の世界をも牛耳るほどの組織を造れば世界が変わっていく。

新たな歴史が生み出されていく。

ただそれだけではおもしろくない。

だから・・・・・・・・・・・・・・・

ふふ、いいな。

世界を創り上げていくのはこんなにも愉悦なのか。

そう思っていると

商「本日最後の目玉商品となります」

おっ最後か。

目の前に出てきたのはエルフだった。

会場はざわついていた。

素晴らしく美しい美女。

可憐で華奢、そんな言葉が似合う。

いやーしかしうちのやつらを見ていると美女って中身残念ばっかりだしな。

こいつもそうなんかな?

しかしエルフってやっぱり多いなー。

商「こちらはまずは900万からです」

少ないように思えるけど借金の金額からスタートだしな。

まあここからいくら上がるかによるか。

?「900万」

???「1000万」

早いなー。僕も言わないと

シ「1200万」

そこから金額を言い合っていった。




???「4500万」

流石にここまで来ると人は少ないな。

わたしには潤沢な資金がある。

ここいらで一気にあげるか

シ「5000万」

僕がそう言うと誰も言わなくなった。

商「23番の方お買い上げです。では以上をもちまして終了とさせていただきます。お買い上げになられた方はこちらまでお越したください」

さて行こうか。

商「ではまずこちらのこちらの方と契約を結んでください。お互いの同意が得られない場合は今回破棄ということで。ちなみに契約が守られなかった奴隷は、呪いが発動して体が動かなくなりますので」

このおじさんにとりあえず聞いてみるか。

シ「契約内容だが、まず給料は月20万で食事も入れよう」

おっさん「ん?そんなに高くていいのか?」

シ「ああ、まあこっちにも理由があるのだ」

おっさん「となると10ヶ月ほどで奴隷が終わってしまうが」

何をとぼけてるんだか。

シ「他の条件は...」

とまあ色々話し合って契約は成立した。

要件は基本受け入れる、って話になった。

シ「もう一人のほうを連れてきてくれ」

さあこっちの方が面倒そうだな。

シ「えーと契約内容だが...」

僕は話そうとした。

すると

少女「基本なんでもできますよ。それになんでもしますよ。性奴隷にでもなんでもなりますよ」

やっぱり中身がおかしいやつか。

シ「私だって契約内容を決めることは面倒だ。それでいこう。契約成立だ」

そうしてあっさり契約が結ばれた。

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