episode47 会議

「やっほ~。小鳥遊姉妹!」


「初めましてっすね。僕の名前は、國枝 久仁。久保田と仲が良かったんで呼ばれましたっす。」


これで全員らしい。なんか凄い会議になりそ……。おまけに警察いるし…。

僕はおびえながらも席に着いた。緊張感が半端ない。


「これで皆さんお揃いですね。それではちょっとした会議をします。警察の方、よろしくお願いいたします。」


そうすると警察官が前へ出て、話をし始めた。要約すると、昨日の巨人騒動は僕、麗、海原さんが解決したって事になってるらしい。んでどうやって巨人を倒したかってことを聞きに来たらしい。


「3人で協力して倒したのですか……?」


警察官が聞いていた。いや、2人が倒したって言っとけば僕は目立たないし、EXの隠せるし。僕はそういう風に発言した。


「えっと…。麗と海原さんが倒していました。僕は、犯人の2人を警察へ出しただけです。」


「嘘!ルイちゃんがバリバリ倒していたじゃん!」


「お姉ちゃん嘘はよくないよ!」


なんでだよっ!このこと他言無用って言ったじゃん……。とりあえず僕が倒したってばれないように……。


「ルイちゃんが巨人を倒したんだけど、いまいち倒し方が分からない件なんだよね~」


「確かに!それに巨人2体目もあっさり倒しちゃったし!どうやって倒したの?」


「えっと………。」


非常にマズい。このままだと色々バレる!記憶を変えるのもありだが、人の記憶をイジルのは昨日の交流会で分かったが、滅茶苦茶ムズイ。下手したら色々な大切な記憶も消してしまうかもしれない。だからなるべく能力を使いたくないんだよな……。ここはいっそ僕がやりましたっていうか…。誤魔化すにも無理だし。


「正直に言うと、僕がやりました。巨人は…、氷で凍らせたらなんか倒せました。」


「なるほど。ルイさんが倒したんですね。凄いです!」


「なるほど~。」 「なるほど~!」


何とか全員詳しい所まで聞いてこなかった。よかったぁぁぁぁ!内心とても喜んでいる。安心をしていると警察官が別の質問をしてきた。


「では、國枝さんに次の質問です。久保田容疑者と仲が良かったと聞いていますが、何か久保田容疑者から聞いていませんか?」


「いえ、何もっす。ですが最近様子が少し変わっていたので、この事件と関連しているのが今分かったっす。」


えーと、たしかボスがいるって言ってたよな。それについて、話してみようかな。もしかしたら情報があるかもしれないし。


「えーと。本人から聞いたのですが、「ボスに言われてやった。」って言ってました。ボスが誰かわからないですけど……。」


「ボスか……。現状分かってはいないな。情報提供ありがとう。ルイさん。それで今日、聞きたいことは全て聞いた。集まってくれてありがとう。後は先生に任せます。」


「えー、先生からも1つ。もしかしたら退学になった【伊藤カイト】の仕業かもしれない。十分に気を付けて。それでは解散。」


僕たちは教室を出て、それぞれ帰路についた。それにしても【伊藤カイト】か……。

別に復讐心があるわけでもないが、少し腹が立った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る