episode2 学園での生活

教室に向かうまでにも何人に暴行を喰らったか…

俺はやっとの思いで教室に来れた。

やはり、全員俺を汚らわしいように見る。


俺のクラスは1−3、3つの学級においての一番下のクラスだ。それでも能力値は平均でDやEと言うところだろうか。


そして早速


「うわっ、なんであいつ来てるんだよ。キショ。」


「さっさと消えろよカス。死ね。」


「無能くん来ちゃったよーwww空気悪くなるwww」


などと罵倒の言葉があちこちと俺に向けて飛んでくる。

慣れたものだ。それからというもの、先生が来るまで罵倒の言葉を受け続けた。まぁ、先生からも俺は汚らわしいと思われているようだが。


そして授業がサクサクと進んでいき、昼休み。


俺はいつも通り屋上に来ていた。屋上の扉を開けた先には1人の少女は立っていた。


「貴方、誰?」


と聞いてきた。だから


「小鳥遊 ルイです…クラスは1−3です。能力値はFです。貴方は?」


「海原 渚。クラスは1−1よ!能力値はA!貴方より格上よ!敬いなさい!」


と言われたので素直に敬うようにした。何されるか分からないし、最悪殺される可能性もあるしな…


「はい、海原様」


「えっ?!ちょw嘘!ウ、ソ!普通にタメ口で良いよ!」


そう言われて俺は一瞬動揺したがまた気を引き締めてもう一度敬った、

調子乗ってタメ口使うな。とか言われて殺されたら洒落にならないからな。


「もーなんで君は頑固なのかな〜?よしわかった!」


そして彼女は全力の笑顔で恐怖の言葉を発した。


「敬語外さないと殺っちゃうよ?」


なん…だと…!俺はその時死を覚悟した。

今までは殴られると言っても能力値がCやDほどのものだったからなんとか耐えれた。だけど今は違う、Aというのは格が違う。

そうして死ぬと思いながら敬語を外した。


「海原さん…これで良いかな?」


そう爆弾発言をしたら思っていたのとは違う反応が返ってきた。


「さん付け…まっいっか! よく敬語を外せました〜!それじゃ弁当食べようか〜!」


と言う。

なんでだ?!思っていることが全く分からない…


それに一生に弁当?!また俺は死の覚悟をした、はずだった

全く何事もなく弁当を食べれた?!

この人はマジで何しに来たんだよ…と思いながら弁当を食べ、完食した。無言で教室に帰ろうとすると


「食べるのはやっ!もう行く?それじゃまたね〜」


と少女は俺に言いながら弁当を食べていた。

食事中に話しかけるのは失礼だと思い、一礼してその場を去った。


そして授業を終えて放課後、何回か暴行を受けながら帰路についた。




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