積立のススメ
どこかのサトウ
序論
2024年から新NISAが始まりました。
一年間で120万円の積立投資枠、240万円の成長投資枠が与えられ、その枠を利用した売買に関しては非課税になります。
新NISAが注目されている理由の1つは少子高齢化でしょうか。
少子高齢化が進むと、公的年金制度の仕組みでは現役世代の負担が大きくなり、公的年金の給付額だけでは老後の生活が困難になることが予想されます。
結婚、出産、子育て、進学、老後——ライフステージの変化には、まとまった金額が必要になることがほとんどです。
ですが、お金は一朝一夕で貯まるものではありません。
特に老後という節目は誰にでもやってきます。お金で困らないためにも、資産形成は重要な課題であると言えるでしょう。
お金を貯めるには働く必要があります。働いてお給料を貰います。税金が引かれた手取額、そこから家賃や食費などの生活費を引いて、余ったお金で貯金していくことになります。
貯金額を増やすためにできることは、まずお給料の高いお仕事をすることでしょうか。非常に難しいです。次に仕事を掛け持ちすることです。
前者は労働の質を、後者は労働の時間を対価にしています。労働者がお金を生み出す方法、それは質と時間です。
学校にいく理由は色々ありますが、一番は勉強でしょうか。果たしてこの授業が人生において必要なものなのかと、学生の時に考えた方は多いでしょう。
中学生は幅広く学ぶことで可能性を広げ、高校では専門分野の門を叩くための準備をします。
何故専門分野の門を叩くのか、そこで得た高度な知識や経験を活かして、労働の質を高めるためです。
話は変わりますが、日本の最高額紙幣である1万円札は福沢諭吉先生が描かれています。紙幣は偽造防止のために何年かすると絵柄が変わるのですが、一万円札の先生の肖像画だけは変更がありませんでした。
勉強嫌いだった私の知識では、福沢諭吉と言えば、国語の現代文、文学史で名前が出てきたくらいでしょうか。学問のすすめが有名です。人間生まれた時は皆平等。でも世の中は千差万別。その差が生まれるのは学問を修めているか否かである。みたいな話が冒頭に書かれていた気がします。間違っていたらごめんなさい。
ここで学問の話を出したのかと言いますと、知識として知っているのといないのとでは、大きな差が出ますよということが言いたいのです。
10代20代の若い人たちは特に顕著です。お金を生み出すには質と時間と申し上げたように、その時間を無駄にしてしまうからです。
働いていると色々な書類を会社に提出するのですが、その1つに年末調整というものがあります。
私 :「何ですかこれ?」
先輩:「年末調整の書類や。扶養家族おったら書かなあかんで」
私 :「いや、いません」
先輩:「なら、ここに印鑑ついて間違いないか確認して提出するだけやな」
私 :「わかりました」
私はアルバイトから正社員採用になったので、新人研修を受けていません。もしかしたら、その研修でいろいろと教えて貰えたのかもしれませんが、扶養家族がいればお金が戻ってくるもの——としか認識していませんでした。
年末調整を簡単に説明しますと、お給料から天引きされているお金を、幾ばくか取り戻すための書類です。
不確かな知識で申し訳ありませんが、この天引きされるお金は多めに徴収されているらしく、この書類で調整することになっています。
また、支払った医療費や、保険料、寄附金、住宅ローンなどがある場合に対して、
税務署;「生活は色々と大変だから、申告したらちょっと減税するよ。申告すればね」
という申告書類でもあります。
どういった支払いが控除の対象になるのかは、検索すればすぐに出てきます。
控除されることを知っているか否かで、同じ会社に勤めているのに貯金できる金額に差が生まれてくるのです。
なぜ福沢諭吉が二期連続で一万円札に描かれたのか、色々なことを調べていて納得させられたのを覚えています。
同時に、こういう知識はもっと早く知りたかったなと思いました。20代で知っていれば、もう少し効率よくお金を貯められたのにとも——
なので、この場をお借りしまして、少しでもお話しできればなと思います。
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