第23話 夢の色

異様に沢山の夢を見ていた。


ゲームの夢、小説の主人公になった夢、瞬間移動する夢、空を飛ぶ夢、駐車場を往復する夢、人と会話する夢、時計を見る夢、イラストを見る夢。


確信した、自分は今色のついた夢を見ている。しかし思い出そうとした瞬間に、色は地面に吸い込まれ溶けるように忘れ去られた。

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