第11話 ストラスト王国

 ストラスト王国は領土にダンジョンが複数ある事と大陸中央に国家があり、複数の国に川が流れている事で物流が盛んに行われているとの理由で、この大陸でのかなりの国家になっている。


 そんな王都で頭を悩ませる人物達がいた。


 「のう、ギルドマスターよ。あの話はどうなった?」


 ストラスト王国国王ウィリアム・ストラストは何度目になるか分からない質問をした。

  

 「はい、1ヶ月程前に王都から少し離れた森にてゴブリンキングが発生したと報告があり、これを討伐する為冒険者を派遣。その時に龍が現れて様子を確認していると龍が結界を張り、20日間森に立ち入ることは出来ませんでした。結界が解け中に入ってみると魔物が少なくなっている事を確認。その後の調査も特に異常は無いと報告がありました」


 王都の冒険者ギルドのギルドマスターが答える。


 「何故龍があそこにいったのか?あそこは特に何もない所じゃぞ。それに何故結界を張ったんだ?まさか卵を産んだとかじゃないよな。はっ!卵の殻とかなかったのか?大きい卵の殻は?」


 「それらしき物はなかったと報告書にはあります」


 「新たな龍が産まれてないと喜ぶべきか、また分からなくなった事に嘆くべきか、分からんな」


 「何もないなら、調査団は撤退させ周辺地域に何かあれば報告させるのではいかがでしょう?」


 大臣の1人がそう言った。


 「今はそれしかないな。よし、それで行こう」


 ギルドマスターはため息をつき、何事もないといいがと思った。


 ノヴァ視点


 森を出発して1週間後、ようやく森を出て川に着いた。


 川には他の魔物が水を飲んでいた。


 あれからかなりの魔物に遭遇したが、あまり成果が振るわなかった。


 普段、ゴブリンキングで移動したのは間違いだったのか。


 でも他の魔物は足が遅いんだよな。


 鳥系を倒そうとしたがすぐに逃げられる。


 ただ、フォレストウルフを倒した事でウルフになる事で、移動時間も短縮する事ができた。


 フォレストウルフを取り込んだけど、ウルフになったのは謎だが。


 虫系はかなり取り込めた。


 その事で統合され、インセクトと初めの進化とかであったやつになった。


 魚系は取り込めなかったから、ちょうどよく川がある事に嬉しくなった。


 早速、手をスライムで網状にして川に放った。


 捕れたのはカープとブルーフィシュが3匹づつだった。


 カープは鯉みたいな感じでブルーフィシュはサバの様な見た目だった。


 食べると水中適応を獲得し水魔法、土魔法はLevelが上がった。


 またしてもフィシュになっていた。


 一応、能力はこんな感じだ。

 

 ウルフ

 嗅覚が良くなる


 敏捷強化

 敏捷力が強化される


 インセクト

 虫系統の能力が使える

 

 フィッシュ

 水中で動きやすくなる


 水中適応

 水中で活動をしやすくなる


 インセクトに能力が強化されたのはいいけど、使いこなせる気がしないよ。


 だから物語とかに出てくるキメラはあんまり混ぜていなかったのか。


 使いこなす修行は必須だなと思い、テンションがだだ下がりした。

 


 


 

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