【連載小説】僕らの未来
遠藤良二
第1話 彼女はできたけど……
僕に彼女ができた。嬉しい。僕は礼子のことが本気で好き。付き合ってくれたから礼子も僕のことを好きなんだろうけれど、少し不安がよぎる。本当に
僕の名前は
彼女はら礼子と呼び捨てにしている。それに対して彼女の了承は得ている。
なぜ、不安かと言うと僕の方が年下で頼り甲斐がないのでは? と思う。そのことは怖くて伝えられない。もし、そうだとしたら交際も続けられないだろうから。
8月10日、僕らが付き合い出した記念日。礼子と出逢ったきっかけは、礼子が僕のお客さんで、僕の方からアプローチした。1年くらい彼女と接していて好きになった。礼子も同じだという。
僕は1人暮らしをしていて、毎日、礼子が来てくれる。嬉しいとしか言いようがない。一緒にいて楽しいし。 僕には元カノがいる。今でもたまにメールがくる。僕は元カノにはっきり言った。「新しい彼女ができたから連絡しないでくれ」と。それでもしつこくメールを寄越す。礼子に相談するわけにいかないから、友達に相談してみよう。その人は
<こんにちは! お久しぶりっす> このメールを送ったのは金曜日の僕がお昼休みの時。 平さんからのメールは夜か休みの日しか返ってこない。きっと忙しいのだろう。今日は土曜日の朝9時過ぎ。僕は土曜日曜祝日は休み。
まずは朝ご飯を食べるために卵を2個、器に割って入れた。面倒だから、スクランブルエッグにする。汁物はインスタントの味噌汁。具はしじみ。食事は僕が幼少期の頃から親の
今日、平さんは休みだろうか。彼の職業は、水泳の指導員。なので、土曜日曜祝日を利用して来るお客さんもいるらしいので、休みは土曜日曜祝日は関係ないらしい。卵を焼いている間にメールがきていたようで、焼いている音で着信音が聴こえなかった。本文は、<おはよう! 久しぶりだな。どうしたんだ? 朝から> 僕は朝ご飯を食べながらメールに気付き見て返信した。<おはようございます! 相談したいことがありまして、いつなら時間をとれますか?> メールはすぐに返ってきた。<今日の13時ころならいいぞ><わかりました。その時間にまたメールします。それから平さんのアパートに向かいますね><わかった> メールのやり取りはとりあえず終えた。
つづく……
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