呪書製本工房:製本伝票及び覚書
@yaqut_azraq
案件952号
起票日:枯れの月、第5日
得意先:市教皇庁
類別:1. 呪文書
危険度:3. 充足した説明なく作業員に閲覧させることなかれ
担当:エルランド親方、ヴァシフ工房
作業詳細:表紙火竜革、本文薄羊皮紙、16頁折×1, 8頁折×1-全24頁、
ギルディング無し、全頁スミ写本、音読禁止、極力古代耳長族語を解さぬ者を作業員にあてること
覚書:年の暮れに最悪の案件だった。教皇庁の案件について、納期がないのはいつものこととして、音読不可の呪文書を持ってくるのはやめてほしい。先方の担当者が変わったのは大きいんだろうが、初期にこういう案件をやって何人の死者を出したのか引き継ぎで聞いてないのか?こちらの人員だって無限に補充できるわけではないし、組合を通した教皇庁の案件については今後要注意。
連絡・シヴリル工務部長へ
識力低下の毒21瓶と製本用聖銀糸25セペン長巻×3の調達を急いでほしい。3暮明までにできないようであれば連絡をくれ。可能な日程に作業工程を合わせる。
署名 エルランド・カル・グルンナヴァ
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