第19話

SSSランクスーパードラゴンスレイヤー「あの。一応、言っておきますが……。ライズ国王に頼まれて来たんですが、ぼくは元々ニューライズ王国の者ではありません。帝国の者です」

「え? はい。そうなんですか」

SSSランクスーパードラゴンスレイヤー「なので、雇われたお金の分しかアドバイスしません。そこのところをご理解ください」

「ケチー」

SSSランクスーパードラゴンスレイヤー「それでは、うーんと。あ! 見えますか? 丁度、あなたから右の方。あの沼地の橋がある方に、まだたくさんのゾンビ魚がいますね。あそこを最初に叩くんです。なんでかというと、そこからゾンビ魚が大量発生しているんですね。きっと、腐った魚の死骸が多いんだと思います」

「ラッッッジャ―ーーー!! って、どこ?」


 沼地の右の方には、確かに小さな橋があった。

 だが、見るためには、よく目を凝らさないといけないほどでもある。


 俺は鋼炎剣を構え直して、突撃の姿勢になって準備した。 


SSSランクスーパードラゴンスレイヤー「ほら、あそこですよ。あのここから右側にある橋の下にある……あれ。渦になっていますよね。きっと、渦潮に巻き込まれて死骸になったんすよ。たくさんの大きな魚が……それが、全部ゾンビ魚になっているんですね」

「え?! ど、どこだ!! 渦潮?? ここからじゃ見えないぞ!! きっと、あんた目がいいんだな!」 

SSSランクスーパードラゴンスレイヤー「そうかもですねー。あ、ライズ国王から貰ったお金は500000リンという微々たるものでした。ですので、この辺で僕は失礼しますね。後は任せました。それではご健闘をお祈りします」

「……ふ、ふざけんなーーー!! って、十分だろ!! 500000リンだぞ!! ぼったくりすぎだろーーー!!」

 

 俺は突撃の姿勢から、鋼炎剣を闇雲に振り回して暴れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る