第03話 BMT
BMT
三次審査。四人衆で現れるダークホージス。
審査員は顔面装飾を剥ぐ前に
「ふん、マッサオトニーかね?」
と、大不機嫌だが
【WHY】【WHY】【WHY】【WHY】
ハズレ、三人目のバナナ・ムーンでしたっ!
「なっ、バナナ・ムーン・トリプル、だとお?」
流石にこの事態には、オオノ・ヨーコも
眉根をひそめて、どうなっているの?
ひそひそ声で真相を確かめる。
【本気になれば、フットボールチームも作れますよ】
【バナナ・ムーン・イレブン】
【特殊メイクの姉妹品みたいなものです】
【そんな、生半可な技術でもないですが】
MC☆KING.が饒舌に?
画用紙をペラペラとめくる。
どうしてマッサオトニーの起用を
辞めてまでトリプルにこだわったのだろう?
理由は簡単だ。
MC☆KING.がファニーマンだからである。
根っからのお笑い好きなのだ、コイツは。
マッサオトニー起用、投入は
多分、いつでも出来る技術を得ている。
特殊メイクを嗤えるくらい腕は確かだ。
再現映画のオーディションは
際限なく続いて行く。
四次審査は歌唱演奏の収録の予定。
BWTはザ・タートルズの
何を選択して熱演するのだろう?
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