第6話 【初配信】はじめまして、黒猫です。【#スクナギプロ8期生】
待機所━━━━━━━━━━━━
・楽しみすぎる
・きちゃ!!!!!!!!!
・やばい
・黒猫ッ!?えっっっっっ
・俺今日死ぬかも
…同時接続数 12.8万人
これ本当なのか?
12.8万人が見てるってことか…
色々と準備はしたけど、まぁなるようになるか…
驚く程に緊張していない。
まぁ、これからか…
待機画面からこっちの画面に持ってきてっと…
俺たちの日常をテーマにしてあるアニメーションを運営が制作してくれた。あとでこれだけアニメーションPVとして公式でアップされる。
カチッ
「俺は私立スクナギ学園の2年生━━━━━━━━━━━━」
・きちゃ!!!
・アニメじゃん!!!
・声が天才
・え?アニメ!??
「猫番 春(ねこは はる)」
・ねこはる!!
・イケメンすぎてオタク死ぬ
・これ世夏たそが言ってたやつか!!
・あくびかわいいwwwww
・学校に行くところかな?
「んで、隣にいるのは一 冬雪(にのまえ ふゆき)」
冬雪「せんぱい今日は随分と眠たそうで」
春「そう、赤宮先生の新刊読み終わったら朝だったわ」
冬雪「え?赤宮先生の新刊出たんですか?知らなかったです!どうでしたか?」
春「今回はミステリーってよりかは純文学の要素が多かったと思う。冬雪は好きだと思うよ。」
冬雪「えー!楽しみです!今日帰りに本屋さん寄ってみますね。」
世夏「春ぅー!!冬雪ぃー!おはよ〜!」
人一倍声がでかいこいつは狼魔 世夏(ろうま せな)
冬雪「おはようございます。相変わらずうるさいですね」
春「はよ〜…世夏今日単語テストあるけど、忘れてない?」
世夏「へっ!?うっわ!忘れてた!!」
春「だよな。声のトーンが忘れてるっぽかったら」
冬雪「馬鹿な声のトーンしてたってことですよ。」
世夏「よぉしー!冬雪お前ボコす決定な」
冬雪「馬鹿に馬鹿って言っただけですぅー!」
世夏「昨日はあんなに可愛く甘えてきたのに、なぁ?冬雪きゅん♡」
冬雪「はぁ?!なんの事ですかぁー?」
世夏「言っていいんだな?春聞いてくれよ、こいつ昨日夜いきなり電話かけてきて〜」
冬雪「ちょっやめ」
秋「冬ちゃんそれ本当?」
この色気のある声をしているのは先輩の夢日 秋(あすな あき)
この学校で生徒会長をしている。
春「お、秋先輩 おはようございます。」
世夏「おはざーーす!」
冬雪「秋せんぱい!?!!」
秋「みんなおはよぉ〜。で?なに?世夏くん詳しく聞かせて貰えるかな?」
世夏「あのですねー、昨日冬雪きゅんが〜」
冬雪「…」ドスッ
世夏「いっってぇ!!鞄で殴んな!」
「これが俺たちの日常
そしてみんな人には言えない秘密をもっている」
俺の秘密がバレたのはある日の放課後の出来事だった
━━━━━━━━━━━━
世夏「なぁ春ぅ〜?このボス倒せないんだけど、」
世夏:俺はこっそり学校に持ってきていたゲームに苦戦していた。春に1回やってもらうか…
本読んでるの邪魔したくないけど…
世夏「はr…」
え?
振り返るとそこには見たことがない春の姿があった
世夏「なぁ、春…春っ!!起きろって!!」
春「…うるさい…なに?世夏」
世夏「お前、それなに…?」
━━━━━━━━━━━━━━━
よし…でるか
ぴょこっ
「みなさんどーも。猫番春です。初配信にきてくれてありがとう。みんなもわかってるけど正体は猫です。人間の格好するときは眼鏡かけてます。」
・きちゃー!!!!!
・ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙~~!眼鏡ッッッ!お前はそうやってオタクを殺すんだな!?
・黒猫じゃん!!世夏たそと真逆だねー!!
・イケボが過ぎるぞ猫春
「コメントがすごいな…見れないです諦めてください…拾えるものは拾いますが」
・諦めてくださいwwwww
・ツンデレかよ!!!!
・おいもう好きなんだが
「じゃあプロフィールいきます。」
・淡々としすぎじゃない?!!
・はっやwwwww
・もう!!?
「はやい?ごめんごめん、なに?」
・なに?www
・聞いてくれるんだwwwww
・優しいかよwww
「ん?プロフィールいくね。大丈夫?…みんな最後までリレーみてくださいよ。」
「プロフィールは━━━━━━━━━━━━で、17歳の高校2年生です。」
・これってガチのヤツ?
・アニメ通りだな
・この設定だとお酒飲めないけど、どうするんだ
「さっき見てもらった通りだけど、今日デビューするやつらとは同じ高校に通っています。」
・ほうほう
・高校生設定助かる
・顔がタイプすぎる…猫じゃない時は眼鏡かけてるのね…
・誰と1番仲良いの?
「誰と仲いい…全員です。でも世夏とは同じクラスだから1番話すかなぁ?前の席替えで離れたけど…。でも冬はよく教室遊びに来るし…まぁあいつの性格的に同じ学年のやつらとは話し合わないと思うけど。夢日先輩は勉強教えてくれるし、そういった面では1番LINEしてるかな?あれ?」
・内容が生々しくね?
・え?まって、ほんとに17歳説ない?www
・これガチのヤツ?
・んん?まだよく掴めない
「俺のママとパパ…親ですね、後ロゴデザインはこの方です。」
VTuberでのママとは俺の見た目を描いてくれる方。性別は男でもママと呼ばれる
パパとはlive2dをモデルしてくれた方だ
「…なに?ママがツイートしてくれてる?…ほんとだ。かっこいいイラストありがとうございます。」
・え?尻尾揺れてるwww
・耳揺れてるじゃん…かわいすぎかよ?!
・嬉しくなったら体に反応でるのほんと可愛い
・なるほどな。顔には出にくいけど、耳とか尻尾とかに分かりやすくでるのか!運営やってんなぁ!?
「…なに?尻尾?…ったく見んじゃねーよ…」
・おい、ツンデレだすなこっちが惚れる
・自分好きになってもいいッスか(もうなってる)
・かわいすぎて禿げる
「いいから、話戻しますね。好きな物は読書で━━━━━━━━━━━━━」
「ゲームは━━━━━━━━━━━━━━この前のランクはマスターでしたね。あと、前発売した○○も配信でしたいと思ってます。FPS以外も好きですよ。」
「…アニメはあまり見ないですね。みんなのおすすめまた教えてください。見たいですね。」
・おけ沼に引きずり込むわ
・ただゲーム上手いイケメンで草
・オタクじゃなさそう
・お前さては陰のものじゃないな?
「そう、さっきから陰とか陽とか言ってるけどなんですか?」
・あっ
・お主さては…
・キラキラ高校生で心臓抉られそう
・あっ
・インターネットの民じゃなくて死んじゃう
「???…キラキラ高校生…世夏じゃない?あいつめっちゃ人気者だよ。次楽しみにしてて世夏だから」
あと5分━━━━━━━━━━━━━
ハッシュタグも言ったし、好きな物、クリエイター紹介、挨拶も(俺は不本意だが)終えた。
・ねこはるの夢聞きたい!
「…夢?」
夢かぁ…VTuberデビューして何を叶えたいか…確かに考えてなかった…だって俺は
「世夏と千冬と夢日先輩とずっとゲームしてたいな…」
・てぇてぇ
・なにそれてぇてぇ
・やめてオタク死んじゃう
「世夏がゲームに誘ってくれて、本当に感謝してるんだ。今ではこの3人が俺の生きがいというか…この3人でただゲームをするのが、だらだら話すことが俺にとってはかけがえのない時間で…
この時間を取られそうになった時にやっと実感したんだ。」
「俺は4人で一緒にいたいだけ。このメンバーじゃなきゃだめだし、この3人が俺の支えかな。夢はこれから4人で叶えること…これが俺の夢。答えになってないか…」
・クソデカ感情になっちゃった
・もうエモい…
・最高かよ!!!!
・答えとかどうでもいいんだよ!
・春くんは4人じゃなきゃだめなんだね…最高かよ…
…この反応…不思議だな
みんな笑うことなんてしない
大手の事務所なんてみんな入りたいのに、こんなのうのうと入ったやつなんて馬鹿にされるべきなのに…
「…」
「…ありがとう」
頑張るしかないな
世夏…俺も少し頑張ってみるよ
誘ってくれてありがとう
「次は世夏の番だ。俺の最高の親友絶対見逃すんじゃねーぞ。」
━━━━━━━━━━━━━━━配信終了
#クソデカ感情 がトレンドに載った
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