ROUND 8 乱れるのは思考だけにしろ

 股を押さえて可愛らしい中身が見られないように防御する堕天使。その姿は空にあり、そこまで目が良くても分からないレベルである。でもさっき見られたからちょっとね?

 ぐぬぬと唸り声を出しつつ眼下の変態ランドを睨み付ける。若干涙目。


「なんなんだよぉ……」


 精神よわよわの堕天使に相棒が声をかけた。


『提示:恋愛神により同性愛が推奨、その神託と共に思考誘導が精神に浸透。国民が性的嗜好をそのままに性対象が同性に変更』

「は?」


 鼻をかんだらアニサキスしか出てこなさそうである。堕天使は今後恋愛神と距離を置くことにした。てかそれならボクはナンデ?


『類似:シュレディンガーの猫』

「ボクは無性だ!!!!!!!!!!!!!!」








 桃色。


 しかしそれは限りなく濃厚。


 所謂、ショッキングピンクである。


「やっぱりあたしねぇ」


 そこに際立つ美貌、縁を結び幸福を願う神。


「異性よりも同性の方が心理的なハードルは低いと思うの」


 その瞳は淀んだ汚泥、その中のーーーーーーーー




「つまるところ同性で恋愛すればいいじゃんね?」


 一際穢れた醜悪腐敗ヘドロに似ていた。


 ばっちぃ。







 VS恋愛神


 不戦(惨)敗




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 VS邪神&姫

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