第12話 新しく妖精族と樹人族の娘を雇い入れるなど
異世界転移できるらしいけど、お前らどうする?
117:1 ID:oThErwOrlDy
路上で砂糖と胡椒の量り売りを始めた
今のところ順調
118:名無しの冒険者 ID:********
おつ
路上って怖くない?
120:名無しの冒険者 ID:********
砂糖と胡椒って高級品でしょ
武器持った冒険者とかに襲われそう
122:名無しの冒険者 ID:********
砂糖と胡椒って、貴族とか豪商とかしか買えないんじゃ?
路上販売は買い手がつかないだろ
124:1 ID:oThErwOrlDy
>>118
>>120
スラム街の近くを避けたら意外となんとかなるよ
憲兵の巡回経路で路上販売するとかね
>>122
貴族の子供とか買ってくれる
あと物々交換で行商人とかが買ってくれる
125:名無しの冒険者 ID:********
普通に店を構えて売れよ
前回ガラスを売って儲かったんだから、その金を使えばいいじゃない
128:名無しの冒険者 ID:********
異世界でも胡椒って希少なんだな
インドの気候っぽい土地柄の地域が近くにあったり交易路が開いていたら香辛料は価格崩壊してておかしくないんだけど
130:名無しの冒険者 ID:********
行商人が砂糖とかを買っていくの?
なんで?
132:1 ID:oThErwOrlDy
>>125
お店構えるためには街の住民にならなきゃいけないんだけど、上納金がクソ高いし、徴兵に選ばれる可能性あるんよね
>>130
保存が効くし、袋に入れたら持ち運びも効くからね
交易の途中で、嵩張って目方の重いものを抱えている行商人とかもいるから、そういう人は俺の持ってる砂糖とか胡椒と交換したがるね
割の良い交換レートだから俺もお得だし
133:1 ID:oThErwOrlDy
あと意外と冒険者とかも買ってくれるな
迷宮地下街にブラックマーケットがあるらしくて、そこで砂糖や胡椒が高価で捌けるみたい
135:名無しの冒険者 ID:********
地球の歴史では、砂糖が中世ヨーロッパ世界に大きく広まったのは、11世紀以後の十字軍の遠征がきっかけ
およそ12世紀頃には王侯貴族、聖職者などの上流階級の間でコーヒーを飲む習慣が普及して、砂糖の消費量は跳ね上がる
昔からずっとヨーロッパ社会は、砂糖を輸入に頼っていたわけだけど、それが解消されるのはコロンブス登場後
コロンブスが新大陸を発見してから、列強各国で植民地開拓ブームが起きて、甘蔗栽培と製糖を行うプランテーションが始まる
植民地で大量に砂糖生産ができるようになってから、ようやく砂糖は大きく下がり、庶民でも手が出せるようになった
>>1 の話が正しいと仮定すると、多分その異世界はまだ砂糖のプランテーションが始まってないぐらいの文明レベルじゃないかな?
136:名無しの冒険者 ID:********
迷宮の地下街ってなんかファンタジーっぽいな
魔物が跋扈してるはずの迷宮の中に街があるって考えたら、ワクワクする
138:1 ID:oThErwOrlDy
中層階まで到達できる冒険者とかは、迷宮から出土した加護付きの指輪とかを出してくれる
けど、うちの護衛ちゃんは律儀なので、鑑定書付きじゃない場合は断っている
呪いの装飾品とか、加護無しの偽物とかもあるからね
140:名無しの冒険者 ID:********
迷宮出土品って、ますますファンタジーRPGっぽいね
目利きが難しそう
142:名無しの冒険者 ID:********
現金がなくても物々交換は応じてあげるってこと?
指輪とかOKにすると、鑑定書の偽造がありそうで怖いな
144:1 ID:oThErwOrlDy
>>142
まだ鑑定書の偽造に遭ったことはないな
魔力印が独特だから偽造がすごく難しいんだわアレ
でも念の為、物々交換で手に入れた魔道具は商人ギルドの鑑定士に再鑑定をお願いしてる
146:名無しの冒険者 ID:********
ここまで全部、>>1の脳内設定
148:名無しの冒険者 ID:********
てかさ、冒険者みたいな職業があるなら、そいつらを護衛に雇ったほうがよかったんじゃね
剣闘士も強いだろうけど、一対一専門過ぎるから、闇討ちとかに強いのはベテラン冒険者だろ
151:名無しの冒険者 ID:********
砂糖と胡椒を路上で取り扱った時点で萎えた
中世ヨーロッパの治安レベルだったら、絶対に押し売り強盗がやってくるはず
153:名無しの冒険者 ID:********
>>151
ありそう
155:1 ID:oThErwOrlDy
>>151
一回だけ強盗未遂があったけど、冒険者のお客様とうちの護衛が取り押さえて検挙
そのまま鞭打ちの刑になって、公開広場で鞭打たれて死んじゃった
そもそも俺が商売してる区画は、足を踏み入れるために衛兵にお金を払わなきゃいけない場所なの
だから、そもそも素性の知れない怪しいやつは中々俺のところにやってこれないのよ
156:1 ID:oThErwOrlDy
めちゃくちゃ儲かったから、娼館から女の子を二人身請けすることにするわ
158:名無しの冒険者 ID:********
は?
160:名無しの冒険者 ID:********
急展開すぎて草
◇◇◇
妖精族レプラカーンの娘、パルカ。
樹人族アルラウネの娘、アルル。
二人はこの度、新しく俺が迎えることにしたお手伝いさんである。
どちらも元娼婦ということで、見た目は整っている。
しかし二人とも亜人であり、しかも客と刃傷沙汰を起こして身体に深い傷跡が残っているため、娼婦としては客取り人気がさほど高くなかったという。かといって高級娼婦でもないのでそこまで教養を積んでいるわけではなく、娼館側もそんな二人を半ば持て余している状態であった。
今回俺が身受けを申し出たのは、二人が俺の出す条件に応えられそうな人材だったからである。
(キノコに触るのを嫌がらず、荷物運びに文句を言わず、手先が器用で、掃除好きでまめな性格で、金勘定がある程度できる……って条件だからな)
正直、洗濯や料理はあまり気にしていない。洗濯は洗濯機を使うので昔のような手揉み洗いはしない。料理はこれから現代風のレシピを覚えてもらう。
専ら手伝ってもらいたいのは、掃除や荷運び、それに副業の数々である。
一点だけ文句を言うと、お金の勘定は少々怪しかったので、これはおいおい勉強してもらうことになるだろう。
「……むぅ」
ゾーヤは終始、表情が硬かった。
確かに、パルカもアルルも見目麗しい素敵な亜人女性である。
なので、身体を綺麗に洗う際、多少なりとも意識してしまうところがあった。
それが関係しているのかは分からないが。
多少なりゾーヤは、対抗意識を燃やしているらしい。
「その、
「? 特にないけどなあ」
寝る人が一気に増えたので、マットレスと布団を大量に買い込んだが、文句はそれぐらいしかない。
相変わらず俺の隣を確保したがるゾーヤだったが、まあ、大型犬にじゃれ付かれるような感じでよかった。
可愛い。
「まあ、ゆくゆくは砂糖と胡椒の路上販売を三人に任せてしまおうと思ってるんだ。その間俺は日本でアルバイトとかしたりしようかなと」
ゾーヤの頭を撫でながら、俺は自分の胸中を語った。
今は、砂糖と胡椒の量り売りは、俺とゾーヤがしっかり監督して上手く回っている。
荷車および屋台の設営もそうだが、売上金をしまう小型金庫の使い方や、多腕天秤による重さの測り方などは、まだ新人二人には荷が重い。
もう少し経って、三人でも上手く行きそうだと確信できたら、俺は晴れて異世界側の商売の負担からほぼ解放されることになる。
「あるばいと、というものが分からないが……主殿はまだやりたいことが他にもあるのだな?」
「うん。まだまだね」
ふと、パルカとアルルの方を見ると、二人ともうとうとして寝かけていた。多分、俺とゾーヤが起きているから先に寝まいと無理をしているのだろう。
そんな彼女ら二人の様子がおかしくて、俺は思わず笑ってしまった。ゾーヤも苦笑していた。
「……そろそろ寝るとするか」
「心得た。おやすみなさいませ、主殿」
目を瞑る。
はっきり言って、まだ人が増えただけでこれと言った大きな変化はない。
というより、パルカとアルルと禄に会話していない。二人がどんな人となりなのかもまだ把握できていないのだ。
果たして明日以降はどうしようか、とあれこれ考えに耽る。気が付けば俺の意識はぼんやりして、微睡みのなかに沈んでいった。
――――――
基本、ゾーヤに活躍させたいので、パルカとアルルの登場は少なくなりがちになると思います。
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