残り香♡凛音編♡【カクヨムコン応募中】
三愛紫月
プロローグ
今でも時々思い出す。
年が離れてるしバツイチだからって踏み出さなかったあの子の事を……。
本当は、傷つけるつもり何てなかった。
本当は、優しくしてあげたかった。
なのに、俺は……。
あの子を振り回して傷つけた。
ずっと、あの笑顔を見ていたかっただけなのに……。
ずっと、あの声を聞いていたかっただけなのに……。
自分があんなにも嫉妬深い人間だって思わなかった。
俺は、初めて自分という人間の本質を知った。
あんな感情。
あの子以外に持った事はない。
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