第2話

「隣、良い?」


授業が始まる前に話しかけてきたのは、大学の中でも有名なリサだ。

私たちは同じ二年生。


初めて話しかけられた。


やっぱり細いなー、モデルみたい。

顔ちっちゃいー。

良い匂いー。


私カホはguで買った自分のかばんを見た。私って本当に普通の女子大生だよな。


一方でリサはブランド品のバッグ。ネイルもしてるし。

お金持ちなのかな。

良いなー。


一度で良いからリサになってみたい。


そんなことを考えていると、リサがこちらを見た。


「ね、課題のとこ聞き忘れちゃったんだけど、教えてくれない?」

「あ、うん。」


それから私はリサと喋るようになった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る