高難易度ゲームは異世界だった!貴族のロリ娘は王都で俺と結婚したいらしい。イマイチ乗り気じゃないんですけど。先回りしてイベントをクリアしたら主人公が怒って攻撃して来た
第2話 早速、プレイヤー選択に突入、どれを選べばゲームが有利になるかな
第2話 早速、プレイヤー選択に突入、どれを選べばゲームが有利になるかな
まずは俺とゲームナビゲーターであるミナミとの出会いから話したい。
ここはどこだ?
目が覚めると森の中。
そう、俺は妹を守るために通り魔に刺された。
「あれはなんだ?」
俺から少し離れた場所に誰かいる。
女の子だ。
いや、少女というより幼女といったほうがいいか。
年齢は12歳くらいかな。
白いドレスを身にまとう金髪碧眼の少女。
背中には半透明の大きな羽がある。
まるで天使みたいだ。
「こんにちは」
透き通った声で挨拶された。
うわっ! びっくりした。
いつの間に近づいてきたのか。
「こ、こんにちは……」
思わずどもってしまう。
なんか見たことあるな。
「あなた、異世界の人だよね?」
えっ? なんで知ってるんだ?
「僕は日本って国の人間だよ」
「やっぱりそうなんだ。良かったぁ。ちゃんと召喚できたみたい」
いや、召喚とかいきなり言われても困るんだが……
というか、この子は何者だ?
妖精かな?
ゲームの世界から抜け出てきたのか?
「あ!」
俺が気付くのと同時に彼女は名乗った。
「ようこそ!『ゼノングランドクロッセオ』へ!」
「え?
『ゼノングランドクロッセオ』?」
「そうだよ。ここは異世界『ゼノングランドクロッセオ』!私はゲームナビゲーターであるミナミよ!」
マジで? 本当にゲームの中に入ったのか。
そして、ミナミは実際にゲームに登場する天使キャラだ。
ゲームの操作説明などあらゆるサポートをしてくれる、ま、ゲーム進行役だ。
やばい、ちょっとワクワクしてきた!
「じゃあ早速、プレイヤー選択と行きましょう!」
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