第2話
2年ほど前に今の会社に転職した倫子は、新しい職場に不安と期待でいっぱいだった。
今の職場は、数か所の営業所やグループ会社がある本社で、倫子がこれまでに働いてきた職場の中では1番大きな会社だ。
採用の連絡が来た時は信じられない気持ちだったが、その連絡が来た後に倫子は断るかどうか迷っていた。
女性の制服がスカートだったのだ。
事務職は自分に向いていない、体を動かすような仕事が自分には向いていると長年思っていた倫子には、動きづらく足を出すスカートには大きな抵抗があり、面接した時に見えた女性の制服に対して大きな抵抗があった。
「無理だったら辞めよう」
制服の事も合わせて、職場の雰囲気や仕事内容が自分に合わないと思ったら辞めればいい、まず働いてみないと分からない。
それが倫子のいつもの考え方だ。
そんな感じで働き始めた職場も、気付けば2年ほどが経っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます