第16話 文字のない世界
魔法学園の試験が開始された。
「第一問!……」試験官が大きな声で問を発した。受験者達は、机上の粘土板に視線を移し、呪文を唱えながら魔法陣を削り出していく。ボクは軽く笑ってから黙って陣を削り出した。「無詠唱だと!?」驚く試験管。(フフフ、次は陣を書かずに暗算で答えてやろうか……)
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