第7話 非AI地下美術館

薄暗い階段を下りた俺は、壁に並んだ【ヘタクソな】しかし【見たことの無い絵】を見て感動に震えた。「撮影をめろ!」突然、大声が響いた。振り返ると、スマホで絵を撮影していた客が怒鳴られ、駆けつけてきた警備員に抑え込まれた。

「この絵ももう終わりか……」俺はため息をついた。生成AIによる強制学習が法的に認められた現在いま、情報機器に入力された情報は、全てクラウド経由でAIに学習され量産されてしまうのだ。

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