第17話 20240418 【ぶらんこ】

ブランコの錆の手に付く団地の夕

ぶらんこのさびのてにつくだんちのゆう


子どもの頃住んでいた団地には公園があって、鉄棒、ブランコ、雲梯などの遊具があって、放課後とか休日はいつもそこで遊んでいました。


今みたいにカラフルに塗装されてるわけじゃなくて、だいたい白で、塗装が剥げて錆びてて、今ほど管理されてないから、キーキーっていう金属の触れ合う音がしてた気がする。


あの音と錆の匂いと夕暮れの空気の混ざり合ったなんともいえない感じが懐かしいなあ。


団地自体はまだあるけど、建物は新しくなって、あの頃の公園ももうありません。


遊具はカラフルになったけど、駐車場が広くなった分、公園はこじんまりしちゃって、今の子はちょっとかわいそうって思っちゃった。今の子は今の子なりに楽しんでるんでしょうけどね。


でも、この前行ったのはもう二十年くらい前だから、もっと変わってるのかな。

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