第14話 サルバシオンの初陣

「おお! きれーな。ねぇちゃんがいるじゃねぇか」


 でたね。物取り。忠告してくれたお爺さんがいた村を出て二日目、山間の谷を通っているとこで、私たちの荷馬車は50人ほどの物取りに囲まれてしまった。


「隊長。後ろは荷物しか乗っていませんが、前に乗っているのは女ばかりです」


 違った。物取りではなく、敗走兵だった。そして、私たちの荷馬車はボスが二台くれたため、連結して一台はテントや炊事道具等の必要な物資を乗せており、前方に20人が座れるように座席を作って移動できるようになっている。


「それもこれ、帝国製の最新式の運搬車じゃないっすか!」


 確かに語弊があった。荷馬車には馬車を引く馬はいない。しかし運搬車って言い方は無骨でダサいじゃないか。

 だから荷馬車でいい。そう、形も荷馬車なのだ。これを引く馬がいないだけだ。


 ただ、これが作られた過程には私とじぃが噛んでいることだけは付け加えておく。しかし、じぃが生きている間には完成しなかった。私が無理難題を言ったのもあるが、これを動かす動力源がうまく発動しなかったのもある。まぁ、昔のことなので、どうでもいい。


 これをボスが用意した時に、誰かの影がよぎったが、無視することにした。そんな代物だ。


「イリア。なんか来たから、訓練終わり。後ろに乗って。みんなは幌を下ろして、どこかに掴まっていてね」

「はい。先生」


 私は御者席のようなところに座って運転手を勤めながら、イリアに教えていたのだが、そのイリアに後ろの座席に座るように言う。そして、今まで景色を眺めるために上げていた幌の布を下げるように言った。


「何かって酷い言い方じゃねぇか。クソガキ」


 そう言って、大きな筒のような物をこちらに向けてきた。アランバルト製の魔道銃か……レオン、取りこぼしがいるぞ。


「物取りに声をかけられたのは初めてだったからね。なんと言えばいいのかなぁ」


 私はニヤリと笑みを浮かべながら、ハンドルを片手で握り、前に進むレバーを前方に押し倒す。

 この荷馬車はそこまでスピードは出ない。なぜなら、重い荷を運ぶことを優先させたためだ。だから、逃げ切ることはできない。


「逃がすか!」


 隊長と呼ばれた男は、私に魔道銃を撃ち放ってきた。ああ、馬鹿だねぇ。

 魔力の塊を撃ち放つ魔道銃は、魔力を込めるのに時間がかかるため、連発できない欠点がある。だから、一撃を撃てばその場から逃げるのが、魔道銃の使い方だ。


 しかし男は荷馬車の前に立ちはだかり、魔道銃を撃った。それは勿論、私の結界に弾かれ自身に向かっていくのだ。


「ぎゃっ!」


 自分の放った攻撃に撃たれ、悶える男は倒れ込み、ギシギシと進んでいく馬車の車輪につぶされていく。この荷馬車本体も強固な作りで重量がある。そして、女性22人分の体重……あっ! これは言ってはいけないことだね。まぁ、車輪に巻き込まれたら無事じゃすまないってこと。


「ガキ! よくも隊長を!」


 そう言って同じように魔道銃を向けてくる男。ったく、私は何もしてはいない。道を塞いできたのも、攻撃してきたのもそっち。自爆しただけだよね。


 その男も自分で撃った魔道銃で倒れていった。


「あのさぁ。考えてみればわかるよね。女性ばかりで、旅をしているんだよ。対策はしているってね。それも理解できないのなら、かかってくるといいよ。私が相手をしてあげる」


 すると笑い声が男たちから沸き立つ。私の言葉がおかしいと言わんばかりに。


 ああ、そうかこの者たちは、既に狂っているんだ。隊長と呼ばれた男も別の男もやられたというのに、なんとも思っていない。だた死んだそれだけだ。

 死を近くに感じると、死に対する恐怖がマヒしていくのだろう。


 彼らは生きながら死んでいるに等しいのかもしれない。


「はぁ」


 私は大きくため息を吐く。戦争は人を狂わせていく。


「かかってきなよ。後悔しながら、不帰の客となればいい! いや、後悔する間もないかな?」


 私の言葉に一斉に魔道銃を向けてきた。本当にそれしか攻撃手段がないのか?

 いや、魔力を込めるだけで、破壊力がある攻撃が撃てるのだ。楽なものになれると人はそれ以上の面倒なことをしなくなる。愚かなことだ。


「それって欠陥があるって知らないのかな?」


 私は今まで抑えていた魔力を解放し、辺り一帯に拡散させる。

 後ろの荷台から悲鳴が聞こえてきた。あ……ごめん。思いっきり余波がいってしまったね。


 私が彼女たちを守る結界を更に張っていると、周りから爆音が次々と鳴り響いてきた。

 何が起こったのか。それは魔道銃の暴発だ。


 一気に魔力を多量に魔道銃に込めると、魔力を塊として撃ちだす機構がオーバーヒートして爆発するのだ。そう私の膨大な魔力を取り込んだ魔道銃が次々に爆発していっているのだ。


 これがこの荷馬車を作るきっかけでもあった。私の魔力の多さだ。


 私は騎獣に乗れない。騎獣に怖がられるのだ。この魔力の多さにだ。

 しかし、高魔力でも耐えられる騎獣はいる。それは皇族専用の馬竜だ。残念ながら私は皇族ではない。だから、私の移動手段のために騎獣を用いない車の開発を進めていたのだ。が、私が荷台が欲しいと駄々をこねたために、荷馬車の形になったのだ。


 さて、一般人から荷を奪って行く敗走兵は処分した。っていうか、さっさと国に帰れよ。


 この一帯が焦げ臭くなってしまったので、もう少し、荷馬車を進めておく。しかし、もう少しスピードが速くならなかったのだろうか。これでは人の歩く速さぐらいだよね。


 いや、今まで徒歩と転移の移動から比べたら、楽にはなっているのだろう。


「先生! さっきのは何ですか!」

「イリア。まだ顔を出していいって言っていないけど?」

「でも、もう終わっていますよね! それよりもあの恐ろしい感じは何ですか! 何人か気絶していますよ」

「ごめんごめん。ちょっと魔力を解放しただけだね」

「は?」


 おや? イリアが固まってしまった。まだ、残党がいるかもしれないから、中にいて欲しいのだけど。


「アンナは無事?」

「はい。先生」

「イリアを下げて、まだ危険かもしれないから」

「はい。……イリアさん。先生は一日何十人も重傷者ばかりを治療しているのです。普通の魔力では身がもたないでしょう。先生は天の使徒なのです」


 最近のアンナの私への偏見が酷くなっている。どうも女性から極寒地獄の話を聞いてからなのだが、私は何も洗脳はしていないぞ。




 問題はあったものの、ひと月という間、各地を回りながら女性たちを育てていって、なんとか切り傷程度は治せるようになり、イリアに至っては、魔法による特殊な怪我も治療できるようになった。


 魔法攻撃の治療は面倒なのだ。正確に何の系統の攻撃を受けたのか判断して治療にあたらないといけないからだ。


 そして、私たちはカタルーラ獣王国との国境に立った。そうこの世界には獣人がいたのだ! しかし残念ながら、獣人はカタルーラ獣王国から出てこない。そして、入国も難しい。


 私が入国できたのは一度だけ、密入国と言ってよかった。その辺りの獣の毛皮から作った偽装の耳と尻尾を作って忍び込んだのだ。バレても子供の興味津々で事が済むという打算があったというのもある。

 が、獣人の鼻はカルア並みだった。私は思ったね。カルアには獣人の血が流れているんじゃないかってね。


 途中まで順調だったのだけど、不具合が生じてからカタルーラ兵と追いかけっこが始まって、命からがら転移で逃げてきた。あいつらさぁ。子供にも容赦してくれないんだよ。いや、密入国した私が悪いんだけどさぁ。


「多分、今回は帝国兵中心の治療になるかなぁ?」


 私はぼそりと漏らす。あいつらの肉体普通じゃなかったし、普通なら、腕を切り落とす風の魔法を普通に素手ではじき返してきたし。何を食べたら、ああなるんだろう?


「え? 帝国が負けるのですか?」


 イリアが嬉しそうに言ってきた。君からすれば、帝国は敵国だからね。負ければ嬉しいだろうね。


「それはどうかな? 今回はカルア君が、出るみたいだし」

「カルア君?」


 イリアが首を傾げている。覚えていないのかな? イリアを引きずってレオンの元に連れて行ったやつだよ。


「さて、みんな」


 私は振り返って私の前に整列した女性たちを見る。その奥には大きなテントが組み立てられ、そこで治療ができるようになっている。


「私が戦場から重傷者を担いでくるから、みんなで治療するんだよ」


 私がそういうと、女性たちから悲壮感が漂ってきた。なに?


「先生、最初の日ぐらいは後ろについているべきです」


 アンナから諭されてしまった。やはり初日はついているべきか。


「まぁ、そうだね。それからこれをみんなに配っておくよ。えーっと女神なんたらかんたらの……」

「先生、女神レレイーミュラ様です」

「ああ、その光の神のシンボルの太陽の形をしたペンダントだ」


 私は太陽を模した首からかけるペンダントを皆に配っていく。形はなんでもよかったのだけど、これは治療師の印でもあるらしい。私は知らなかったけどね。だから、変な目で見てくる人もいたんだね。お前偽物だろうって……当たりだ!


「これには防御結界が展開されるようになっている。暴れる患者もいることは話したが。手に負えない場合は逃げること。それから、戦場は移動することが多い、その隙間を縫って重傷者を運ぶこともしてもらう。これがあれば、よっぽどの事が無い限り身は守れる」

「よっぽどとは何ですか?」

「あー。古代魔道具が出されたら微妙かな? 耐えれるのは一時間ほど。それ以上だと壊れるから、それまでに逃げる。あと、皇帝がでてきたら一目散に逃げるから」

「「「はい」」」


 あと何を言うのだったのかな? ああ、そうそう。


「あと我々はこれから『サルバシオン』と名乗る。偽善だとか自己満足だとか、けなされることがあるかもしれないが、戦場の死を救い出す。それを信念に動いていくことを心に留めておいてくれ」

「「「はい!」」」


 さて、カタルーラとどう戦うのかな? 獣人はやっかいだよ。カルア君。



 結果から言おう。最悪だ。

 何が最悪か。


 最初は帝国兵を運んで治療していった。よかったのはほとんどが切り傷だった。だから、皆で対処ができていた。なれない作業にその場を離れて、青い顔色をして戻って来る女性もいたけれど、誰も泣き言を口に出さずに頑張ってくれた。

 アンナはそんなみんなのフォローに回って、動き回っていた。

 私は、ここは任せても大丈夫だと、戦場の隙間を縫って重傷者を担いて運んでいく。完璧だった。


 問題が起こったのは開戦から5日後。


 背後から殺気を感じたものの、私には結界がある。そうやすやすとは私に攻撃はあたることはないと、悠長に構えて戦場を駆けていた。そう私は私の力にうぬぼれていたのだ。


 直ぐ後ろからバキッと何かが壊れる音が聞こえ、思わず重傷者を抱え地面を転がり、音がした方を見上げた。そこには銀髪が風に揺れ金色の瞳に憎悪の色を宿した男が剣を振り切った姿で立っていた。


 剣を振り切っている? ……私の結界が斬られている!


 戦場で重傷者を担いて駆けている私に攻撃してきたのだ。それで私の結界を剣で斬って来たのだ。その者は見た目は銀髪の麗人という風貌だが、頭の上に三角の耳と、背後に銀色のふさふさが見えることから狼獣人だとわかった。


「ちょっと! 私は治療師で、戦闘にはかかわっていない」


 私は剣を振るわれる敵ではないと言いながら、体勢を整える。私はこの重傷者を運ばなくてはならないのだ。


「貴様だろうが!」


 何の話だ? しかし獣人の動きが速いのは十分理解している、だから重傷者を担いて逃げるのは難しいと私は判断した。

 私は重傷者を転移の陣の上に乗せてサルバシオンのテントの前に送り届ける。誰かが気が付いて回収してくれるだろう。


「お兄さんとどこかで会ったかな?」


 私は立ち上がりながら、再度結界を張りなおす。意味がないかもしれないが、体当たりされないためと自分自身に言い聞かそう。そして相手は私を知っている風だったので確認しながら、駆けだす。

 逃げ切れるかどうかわからないが、じっとしているより生存率はあがるだろう。


 銀狼獣人は私が逃げたことで、追いかけてきた。そして、瞬時に追いついて剣を振るってくる。それを進路を変えて避ける私。


 しかし、これは獣人の特性もあるのかもしれないけど、胸当てだけした軽装備だからできる動きか? まぁ、獣人に重苦しい防具は必要ないのかもしれない。

 あの結界を斬った剣だ。禍々しい何かを発している。これが古代魔装具の一つの魔剣というものなのだろう。初めてみたけど。


「とぼけても無駄だぞ! 我が国に侵入してきたのは貴様だ!」


 ん? ああ、一人しつこいやつがいた。でも、私は逃げていたから、姿まで確認してないよ。


「ごめーん? お兄さんのことは覚えていないよ。それで、何故こんなに怒っているのかな?」

「あ? 貴様が奪っていったのだろう! 我が国の秘宝を!」


 秘宝……? いや、私は魔法陣の設置はしていったけど、何も奪っていないよ?

 うぉ! 一瞬剣が見えなかった。ヤバいなぁ。転移で逃げてもこの分じゃ、サルバシオンのテントを見つけて襲ってきそうだなぁ。

 でもさぁ。私は戦争では手を出さないって決めたんだよね。


 良し! 人に押しつけよう!


 私は踵を返して、走り出す。


「逃がすか!」


 うぉぉぉぉ! 前の時も思ったけど、身体強化してギリギリ逃げきれるかどうかのスピード。キツイ!

 私は戦場を爆走する。目の前で乱戦が繰り広げられているが、そんなものに構わず、逃げる。


 見えてきた。帝国の陣地だ。

 私はそこに向かって『響声』を使う。これは遠くまで声を飛ばす魔法だ。


「『響声レノト』カルア君ー! 助けてー! 凶悪な魔剣に襲われているんだよー! あと治療した人、ここに送りつけていいかなぁ」


 そう、カルアに押し付ければいい。それからボスは戦場から手を引いてしまったために治療を終えた人を受け入れる先がないのだ。それもついでに確認しておきたかった。


「魔剣などではない! 秘宝の一つである神剣グラディウスだ!」

「おーこーらーれーたぁぁぁー!」


 すると私の横に一陣の風が吹き抜けた。


「得体の知らないモノが近づいてくると報告を受けたのですが、貴女ですか」


 フルプレートアーマーがそう言って銀狼の剣を受け止めていた。

 カルア君! 魔剣を受け止めているよ。瀕死ぐらいなら治してあげるよって言おうと思ったけど、やめておく。カルアの剣からも怪しいモノが発せられていた。

 魔剣対魔剣! しかし獣人相手ではカルアの方が分が悪いだろう。


 それから、私は得体の知れないモノじゃないよ。


「しかし、貴女にしてはよくやりました「大将首」を連れてくるなんて、後のことはシリウスに確認しなさい」

「カルア君。助かったよ。あとはよろしく!」


 そう言って私は帝国の陣地に向かって再び駆けだす。しかし、あの銀髪の人が強いなぁと思っていたら、向こうの大将だったのか……密入国してよく私は生きて戻ってこれたな。大将ってことは、獣王の側近か何かだろう? それは魔法を素手ではじくだろうね。


「あ! シリウスくーん!」


 白髪の青年が陣地の入り口の前で鎧をまとっているものの兜を外した状態で立っていた。

 私はその青年に飛びつく。


「何するのです! 離れてください。まだ命は惜しいです」


 私を引きはがそうとしている白髪の青年の首元に氷の刃を突きつけた。


「ちょっと聞きたいのだけどさぁ。カタルーラ獣王国の秘宝が盗まれたんだって、何を盗んだの?」


 獣人の鼻をごまかして、そんなことをできるのは一人ぐらいしか思いつかない。そして、私が獣人たちに見つかった原因だ。そのとき何故か魔力が一切使えなくなったのだ。直ぐにもとに戻ったけどね。


「あ……私は陛下の命令にしたがっただけなので、その辺りのクレームは陛下にお願いします……本当に離れてください」

「ちっ!」


 犯人はこいつだった。


「私が犯人扱いされたんだけど?」

「すみません。すみません。すみません。すみません」


 なんだか。私がいじめているみたいになっているじゃないか。悪いのはこいつなのに!

 人が集まってくるし! 


「エンシャール軍曹が謝っているのですから、許してあげればよろしいのではないのですか?」


 背後から私が悪いみたいな雰囲気で知らない声が言ってきた。軍曹? 隠密行動するにあまり高い地位は与えられなかったのか。


「ヴァン「あ―――!!」のお方」


 何を言い出すんだ!


「いい加減に認めればいいのに」

「うるさいよ。シリウス君。あとで、私のところに食料を届けることで、とりあえず腹の虫を治めてあげる」

「承りました。それから、けが人はあちらのテントにお願いします……はぁ」


 人目を集めてしまったので、さっさとシリウスを解放する。なんかすっごく疲れた顔しているけど、悪いのはシリウスだからね。


「でさぁ。あのカルア君の剣ってどうしたの?」


 私は黒いモヤのようなものが出ているカルアが持っている剣について、シリウスにこそこそと聞いてみた。


「それは陛下から今回の戦いで必要になるだろうからと、太上皇帝陛下の剣を貸し与えられたものになります」


 じぃは魔剣使いだった! それは恐れられるだろうな。




 私は転移で運んでいい場所を確認して、再び戦場に戻っていった。その時鬨の声が上がる。フルプレートアーマーが、銀髪の首を掲げていた。思っていたよりこの戦場は早く決着がついた。


 カルア、凄いな。あの銀狼獣人に勝ったよ。


 ほっと安堵のため息を吐いていると、フルプレートアーマーが前方を剣で指し示した。黒いモヤが出ている怪しすぎる剣で指し示したのだ。


「え?」


 そして、帝国の側が一気に動き出す。

 まさか、ここで叩き込む気か!



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