第22話

そして、


「ねぇ、このクラスで優君だけ、あんまり話してないよね」


ついに転校生さん自らが俺のことに来る。


「・・・」


クラスメイトは俺の方を見る。


いちいち視線をに気にする俺も俺か


「そうだね。」


「優君は、このーー好き?」


そう言ってストラップを俺に近くに見せ付けてくる。


「・・・大好きだよ」


「えー!優君も好きだったの?じゃあ最初から教えてくれたら良いのに」


「・・・」


クラスメイトはこの宮さんに俺の事情を話さないことにしている。どうして言わないのかは知らないし、俺も触れたいと思わない。


「実は、俺も大切な人からそのアニメ教えて貰ったんだよ」


「えー、そうなん」


盗み聞きで聞いたことだけ、触れないか、いんきゃの俺にも優しいんだな宮さんは


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