第10話

今日まだ学校は休みだ。


部屋にノックもなく春が入ってくる。


「・・・優くん、そのお姉ちゃんと久しぶりにどっかに出掛けない?」


「辞めておく」


「・・・でも、ほらずっと家だしリフレッシュに」


「そんなこと出来ない」


それにストラップを無くした犯人と行くと余計にストレスが溜まりそうだ。


「・・・でも、私はもっと優君と」


「・・・」


しつこい


「・・・春」


「何?」


「少しは罪の意識がねぇの?」


「・・・っ」


「あるなら黙ってくれよ。ほっといてくれよ。うぜぇよ」


「ご、ごめんね。優君」


そう言うと春は部屋から出ていった。



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