第2話 離された双子、新たな家族
新たな召喚士の誕生を一緒に見守っていた集団の中に、クロム・ハーツ国の国王も居たのだ。
「クロム・ハーツには、王女が居ない――片方の赤子は私が引き取ろう」
実はクロム・ハーツ国には、まるで呪いが掛けられた様に“姫(女の子)”が誕生しなかった。
「…大老婆様!! 私からも、お願いします!!」
アイラは、この子達が助かるなら…と、
「この子の片方には、王女の身分が与えられる――殺されるよりは、良かろう」
「フン…良いじゃろう」
「セイラ」はクロム・ハーツ国へ引き取られ…「サラ」が、聖ダイヤ村に残る事になった――。
サラが言葉を覚え、歩き始めた頃。
身体が弱かったアイラは、まだ幼いサラを遺して…病のため若くして亡くなった――。
聖ダイヤ村の村長で、サラの父親は、村を治めること等で忙しく…サラの相手がなかなか出来ないので、サラの為に新しく母親を迎えた。
「サラ、新しい家族だよ」
「こんにちは…サラです!!」
「よろしくね…ほら、アレン。貴方も挨拶しなさい」
「こ…こんにちは…アレンです」
この義母「ジュリア」は幼い男の子…「アレン」も連れていた。
※歳はサラと同じ。サラは新しい家族が出来たと思い、とても喜んだ。
しかし……義母は、自分の息子に『村長の跡継ぎさせたい…村を乗っ取りたい』と、
つまりジュリアにとって、サラは邪魔な存在だった。
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