(三)-2
「搬送される被害者の顔を見ましたが、あれ、現場のさらに上に住んでいる原野恵那さんではないかと」
「それは確かですか」
「土砂に埋まっていたため確かなことは言えませんが、恐らくは」
「検死の後、改めて身元確認をお願いしていいですか」
「ええ」
「ではまた連絡します」
そう言って竹並さんは敬礼すると、車を走らせて小河署に戻って行った。
再度駐在さんにお礼を言い、汎人と秀美は当初乗っていたレンタカーに乗り込んで、車を武蔵松山方面へと走らせた。
「困ったなあ。せっかくいいアイデアだと思ったのになあ」
流れる車窓を見ながら汎人は呟いた。
(続く)
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