28.失敗


遊園地で遊んだ次の日、遊び疲れていたがそれでも今日も普通に学校があるので学校に登校していた。

今日は綾目も一緒だ。


いつもは家の場所の関係で綾目とは一緒に登校してなかったけど今日は綾目が「一緒に登校したい」とメッセージアプリで言ってきていたので今日は一緒に登校している。


「それで昨日はどうだった?」


綾目が真顔で尋ねてくる。


「普通に楽しかったけど?」


「違う違う、名取さんとあの後どうだったのって聞いてるの!」


「芽衣と?別にあの後は何もなかったけど」


私がそう言うと綾目が一瞬固まる。


「芽衣って名取さんの下の名前だよね……その呼び方どうしたの?」


「あぁ、あの後呼び方お互い変えたんだよ。「黒川さん」「名取さん」だったらちょっと距離感じるじゃんって芽衣に言われて」


「へー」


綾目がそう不満そうに言葉を漏らす。


そうして二人で歩いてると学校についた。

そして一度綾目とは別れて自分たちの教室に向かう。


そして一度荷物の整理をしていると名取さんが私のところにやってきた。


「夏樹さん!おはようございます!」


「芽衣、おはよう」


私がそう挨拶をすると芽衣の顔が少し赤くなる。

どうしたんだろう?


その様子を見ていた綾目は教室のドアの前で歯軋りをして一言つぶやいた。


「やっぱりあの時連絡先を消しておかなかったのは失敗だったか……」






────────────────────

着実に夏希と仲良くなっていく芽衣ちゃん。

段階をすっ飛ばさずに一つずつ進めようとするのはいいことだね!


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