第25話 コラボ顔合わせと打ち合わせ
「音声大丈夫か?」
「問題ない」
「なら繋げるぞ」
通話アプリにて、【たそがれ学園】と打ち合わせを行う
♦♦♦
「どうも初めまして、わたくし【たそがれ学園】の篠頭徹(しのがしらとおる)と申します」
「【たそがれ学園】所属、歴史担当教師V 栗原静江です」
「こちらこそ、【マーシャルコード】の黒森龍錬と申します」
「【マーシャルコード】所属、聖騎士長ガガルです、よろしく頼む」
こういったVの事務所間のあいさつの場合、ネット経由ならば中の人の名前は出さない
昔こういった場の情報から中の人ばれが起き、今では実際に合うにしても仕事上では名前は言わないようになっている
正直異世界人がいるマーシャルコード的には助かる話
「今回はコラボを受けていただきありがとうございます」
「いえいえ、こちらも外部とのコラボはいつかしてみたいと思っていましたので」
「そうですか」
基本的に話すのは社長同士、Vは静かに話を聞く
「さて、本題に参りましょうか、今回のコラボは栗原からの要望でして」
「ほう?栗原さんからですか」
「栗原さん、ここからは自分で」
「わかりました校長」
挨拶が終わり、話は栗原さんに変わる
「本日はこのような場を開いていただき感謝します、今回のコラボは私が好調にお願いし、そちらに依頼を出させていただきました」
「わが校では自主的なコラボは基本OKですので」
「なるほど」
ほかの事務所では事務所の許可がないとコラボできなかったり、なんならコラボ禁止のところもあるしな、まあ珍しくはないが
「今回ガガルさんとコラボしたかった理由なんですが、晩酌配信を一緒にやりたいと考えております」
「ほう、晩酌配信ですか?」
やはりか
「私はよく晩酌配信を同じ教師陣Vと行っていたりしますが、いつか外部の人とやりたいと考えていました、そこでガガルさんのほろ酔い雑談の配信を見まして、これだっと思いました」
「あ~なるほど」
確かにガガルさんの飲みっぷりはプチバズりしてたし、ここで便乗というかさらに大きくバズれる可能性があるし、問題はないな
「一つ不安なのは男女のコラボということ、そちらの男性視聴者からどう思われるか」
「あ、そこは大丈夫です、私の視聴者は男性視聴者もいますが、俗にいうユニコーンのような方はいらっしゃらないです(最近はさっさと結婚しろっていうコメントもよくくるし、なんで母さんと同じようなことを、全く)」
「ならマーシャルコードとしては問題ありません、ガガルさんはどうだ?」
「うむ、自分も問題ない、栗原殿、初めての外部コラボ故、足を引っ張ってしまうかもしれんが、よろしく頼む」
「いえいえ、私もよろしくお願いします!(あ~~~~~、めっちゃ好みのダンディイケボ!最高!!!!!!)」
「うんうん、では具体的なところを決めていきましょうか」
「そうですね」
そこから社長同士の会話になる
配信日時、配信内容、お酒の種類やおつまみ、オンライン上で飲むかオフコラボになるのか
結果だけ言えばオフコラボにすることになった
撮影場所はたそがれ学園の個室配信スペースにて、互いの事務所のメンバーがおつまみを出したリすることになった
食堂に学校になるような調理スペースがあり、そこで作ることに
酒に関しては飲む本人たちが選ぶ
配信時間は20時からどちらか片方がつぶれるまで
とんとん拍子で話は決まっていく
そしてある程度決まった後、通話は終わる
♦♦♦
「ふ~~、どうでしたか?ガガルさんは」
「校長、ガチでありがとうございます、最高です!!!」
「それはよかったです、それにしてもよく我慢できましたね、隣で顔が緩んでましたが」
「もちろん相手にはいい感じの女性だと思ってほしいので」
「………………………そうですか」
今の彼女はわが校に入った当初に比べればいい笑顔を見せるようになりました
自分の好きなものに行動できるようになって嬉しいものです
まあすこしだらしない箇所も見えますが、許容範囲内許容範囲内
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