冤罪から許したいけど、許せない気持ちもある。みんな反省はしているようだし、でももう信じることは出来ないし、それなら・・・

激 辛

第1話

俺は痴漢の冤罪に責められた。


みんなは俺にしっかり謝ってくれた。


だけど、俺の体にはもう消えない傷もあるし、片目も失った。


大切な友達との形見も失ったし・・


・・・ここまでされて、許そうとは中々思えない。


でも、やっぱり前に進むために、許してあげたい気持ちがある。


「・・・お兄ちゃん、」


妹、こないだまで俺をゴミと言って、毎日見るたびに蹴りを入れてきた。


今は反省して、お兄ちゃん呼びに戻った。


「・・・おはよう」


「うん、おはよう」


・・・そして、妹を見た度に、傷が痛む。


蹴られた時に階段から落ちて大怪我した時のことを



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